信長を殺した男 〜本能寺の変 431年目の真実〜(5) (ヤングチャンピオン・コミックス) の感想

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参照データ

タイトル信長を殺した男 〜本能寺の変 431年目の真実〜(5) (ヤングチャンピオン・コミックス)
発売日2019-03-19
製作者藤堂裕
販売元秋田書店
JANコード9784253141956
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

これまでの明智光秀像とは180度違う描かれ方がされているとの事で興味を持って1巻から拝読しています。
専門の組織が協力しているだけあって、甲冑の作画などは特に緻密で迫力があり、ストーリーも重厚で読み応えがあります。
しかし、新たな秀光像を描いている一方で、
近年評価が変わってきた武田勝頼を昔ながらのイメージで「愚鈍な凡将」として描いている点は残念に思いました。
本作においては、光秀が本気で武田と手を結ぶ事を画策しますが、
武田贔屓の私でさえ、本作の愚鈍な勝頼には、主君を裏切ってまでして味方にする価値があるのかいな?と疑問に思いました。
また、光秀が信長の次なる野望を知って、それを実行させないために信長を殺すことを決意しますが、
そこに至るまでの理由付けもやや希薄という印象を持ちました。

光秀を一人の「もののふ」として考えた時、主君の前では忠臣を装いつつ、
その裏では宿敵武田には内通を試みるわ、同盟関係にある徳川には主君謀殺を持ち掛けるわで、
理由はどうあれ、やってることは結構ヒドイんじゃないかと思いました。
その一方で信長は、光秀に対して全幅の信頼を寄せているようですから
気の毒にさえ思えてきます。

このイケメン爺さんが何の疑いも無く、
自分の考えや行動が最も正しい!とばかりにグイグイ来る様子には
少々痛々しさすら感じてしまいました。

とは言え、恐らく次巻が最終巻。
最後まで付き合わせて頂くつもりではあります。

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