貞観政要 下 新釈漢文大系 (96) の感想
参照データ
タイトル | 貞観政要 下 新釈漢文大系 (96) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 原田 種成 |
販売元 | 明治書院 |
JANコード | 9784625570964 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
唐の太宗が政治を執っていた時代を、敬意をこめて「貞観の治」と呼ぶそうです。それは、理想的な善政が行われた時代だったからだそうですが、その舞台裏が分かる本です。
世に帝王学といえばマキャベリの「君主論」や、秦の始皇帝と宰相の李斯が愛用した「韓非子」など、陰惨な権謀術数の書を思い描きがちですが、本当の帝王学はこの「貞観政要」であると確信しました。
つまり、よい政治には政治の執行者に、善良な資質が求められるということなのです。いくら、法律を整備しようと、厳罰をもってしようと、執政者の側に瑕瑾(きず)があれば、政治は腐敗しその国家は衰亡し、ついには破綻してしまうのです。
太宗皇帝の謙虚さ、魏徴ら忠臣の誠実さ、これらは現代の我々も是非とも手本と仰がなくてはなりません。システムもよくあるべきですが、なによりも人こそがどうあるべきかが一番なのですね。
世に帝王学といえばマキャベリの「君主論」や、秦の始皇帝と宰相の李斯が愛用した「韓非子」など、陰惨な権謀術数の書を思い描きがちですが、本当の帝王学はこの「貞観政要」であると確信しました。
つまり、よい政治には政治の執行者に、善良な資質が求められるということなのです。いくら、法律を整備しようと、厳罰をもってしようと、執政者の側に瑕瑾(きず)があれば、政治は腐敗しその国家は衰亡し、ついには破綻してしまうのです。
太宗皇帝の謙虚さ、魏徴ら忠臣の誠実さ、これらは現代の我々も是非とも手本と仰がなくてはなりません。システムもよくあるべきですが、なによりも人こそがどうあるべきかが一番なのですね。