宇宙時計 ― 図形が語る宇宙創造の物語 の感想

ずっと絶版だったのが、やっと復刻し、本当に嬉しいです。同著者の「藍の書」に、材料選びや制作経緯などがわりと詳細に書かれているので、理解を深め、より深く感じ取る為にも、そちらも読まれる事をお勧めします。手書きのアナログでここまで描ける事にひたすら感動しました。360°が割り切れない本数の図形はどのように描かれたのか…本数が増えれば増えるほど、微妙な誤差が全体のバランスを歪めてしまうのに。単に眺めていても何か心にグッと来るものありますが、色の濃淡の意味、奇数偶数本の図形の違いなど、解説や藍の書など読まれる前に、まずは自ら発見があるとより感動も大きく、気づきも早いのではと思いました。既成概念に囚われず、ピュアな心の目で感じ、流れる音楽を耳ではなく細胞で受け取れるようになったら、素晴らしい体験が待っています。