レスピーギ:ローマの松&ローマの祭り の感想

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実にレニーらしい演奏といえるでしょう。だいたい「ローマの松」を録音して「噴水」を録音しない人っていますか？そういう点からして超個性的だし、相変わらずオケもミスっているし（ローマの松のボルゲーゼ荘の松でホルンが一発やらかしていますし、オーボエはテンポが速すぎてダブルタンギングがやや不明瞭、ローマの祭りのチルチェンセスのトランペットは音程が悪い）・・・、では全然良くないのかと言われれば、まったく逆です。「ローマの松」のその後２曲の叙情性、アッピア街道の松のオケの鳴り、圧巻は「ローマの祭り」の主顕祭！この部分は昔、アナログ盤の解説で読んだことがあるのですが、群集が狂乱状態になってお祭りを楽しんでいる様子や、街角で酔っ払っている人などを描写しているそうですが、この演奏を聴くとまさにそのとうり！エンディングなんかもはやオケが半狂乱状態になっていますね。ここまでテンションを高められるレニーとNYPは本当に凄い！すいません、オネゲルについて一言も書いていませんが、オネゲルも良いですよ（付け足しみたいに書くな！っつーの）。個人の感じ方なので、人の意見を否定する気はありませんが、私も芸術には完全はないと思います。だからレニーのように、少々のミスより、その場その場のライブ感を大切にしているかのような演奏には、ものすごく惹かれます。別にカラヤンがダメだと言っているわけではないので（事実カラヤンのCDも持っています）、誤解しないで下さいね。