ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&チェロ・ソナタ の感想
参照データ
タイトル | ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&チェロ・ソナタ |
発売日 | 2014-09-24 |
アーティスト | 河村尚子 |
販売元 | SMJ |
JANコード | 4547366221787 |
Disc 1 : | ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18 I.Moderato ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18 II.Adagio sostenuto ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18 III.Allegro scherzando チェロ・ソナタ ト短調 作品19 I.Lento:Allegro moderato チェロ・ソナタ ト短調 作品19 II.Allegro scherzando チェロ・ソナタ ト短調 作品19 III.Andante チェロ・ソナタ ト短調 作品19 IV.Allegro mosso 前奏曲 変ト長調 作品23の10 前奏曲 変ロ長調 作品23の2 |
カテゴリ | ミュージック » ジャンル別 » クラシック » 交響曲・管弦楽曲・協奏曲 |
購入者の感想
数多の名演奏がこれまで残されてきたラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18」にまた1枚、素敵な演奏が加わりました。
河村尚子さんのピアノで、イルジー・ビエロフラーヴェクの指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団による定期演奏会でのライヴ・レコーディングでした。
ライヴ特有の緊張感がピアノやオケから伝わってきます。それを聴衆が固唾をのんで聴いているというのが感じられ、臨場感のある録音と相まってよい演奏を聴かせてもらいました。
久しぶりにミニチュア・スコアを見ながら聴いたわけですが、ピアノの譜面は本当に難しいですね。ラフマニノフのピアノ協奏曲ですから特にそうですが、ピアニストの技量と音楽観が如実に問われる曲です。指揮者とピアニストの構想力の競い合いという性格を帯びた曲ですから。
それにしても河村尚子さんは、大きなスケールを感じさせる堂々とした演奏を展開していたのにはビックリしました。
第1楽章の有名な冒頭のピアノから風格すら伝わってくる気がします。テンポは比較的速いように感じましたが、とても大きな音楽世界を表現しようとしていました。ロシア出身のクライネフを河村尚子さんは指導者として仰いだわけで、表現力の幅もあり、ロシアの大地の香りは十分に伝わってきました。ロマンティックなメロディも朗朗と歌い上げておりました。言うことなしです。
第2楽章は、随所にロマンティックで甘美な音楽が展開されています。緩やかなテンポの箇所には優美さが必要ですが、それだけでは表現が足りません。緩やかに流れる箇所をとても丁寧に弾いていました。この丁寧さは彼女の特質でしょう。大味な演奏とは対極的な位置にあります。
細かいパッセージの箇所は録音状態も良く、明確に弾いていました。ピアノの粒立ちはよく、哀愁を帯びた切ない音楽を嫌味にならないように甘く美しく弾いており、感じよく耳に響いてきました。
第3楽章は大好きな楽章ですから、大きな期待を寄せて聴きました。実に見事な演奏でした。指揮者のイルジー・ビエロフラーヴェクのことをよく知りませんでしたが、経歴も立派で、チェコ・フィルとの関係も良好のようです。それが一体感をもたらしたのでしょうか。
河村尚子さんのピアノで、イルジー・ビエロフラーヴェクの指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団による定期演奏会でのライヴ・レコーディングでした。
ライヴ特有の緊張感がピアノやオケから伝わってきます。それを聴衆が固唾をのんで聴いているというのが感じられ、臨場感のある録音と相まってよい演奏を聴かせてもらいました。
久しぶりにミニチュア・スコアを見ながら聴いたわけですが、ピアノの譜面は本当に難しいですね。ラフマニノフのピアノ協奏曲ですから特にそうですが、ピアニストの技量と音楽観が如実に問われる曲です。指揮者とピアニストの構想力の競い合いという性格を帯びた曲ですから。
それにしても河村尚子さんは、大きなスケールを感じさせる堂々とした演奏を展開していたのにはビックリしました。
第1楽章の有名な冒頭のピアノから風格すら伝わってくる気がします。テンポは比較的速いように感じましたが、とても大きな音楽世界を表現しようとしていました。ロシア出身のクライネフを河村尚子さんは指導者として仰いだわけで、表現力の幅もあり、ロシアの大地の香りは十分に伝わってきました。ロマンティックなメロディも朗朗と歌い上げておりました。言うことなしです。
第2楽章は、随所にロマンティックで甘美な音楽が展開されています。緩やかなテンポの箇所には優美さが必要ですが、それだけでは表現が足りません。緩やかに流れる箇所をとても丁寧に弾いていました。この丁寧さは彼女の特質でしょう。大味な演奏とは対極的な位置にあります。
細かいパッセージの箇所は録音状態も良く、明確に弾いていました。ピアノの粒立ちはよく、哀愁を帯びた切ない音楽を嫌味にならないように甘く美しく弾いており、感じよく耳に響いてきました。
第3楽章は大好きな楽章ですから、大きな期待を寄せて聴きました。実に見事な演奏でした。指揮者のイルジー・ビエロフラーヴェクのことをよく知りませんでしたが、経歴も立派で、チェコ・フィルとの関係も良好のようです。それが一体感をもたらしたのでしょうか。