ユリイカ 2018年8月号 特集=ケンドリック・ラマー ―USヒップポップ・キングの肖像― の感想

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参照データ

タイトルユリイカ 2018年8月号 特集=ケンドリック・ラマー ―USヒップポップ・キングの肖像―
発売日2018-07-27
製作者ケンドリック・ラマー
販売元青土社
JANコード9784791703531
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 雑誌・逐次刊行物

購入者の感想

今、一番売れていて、評価の高いケンドリック・ラマー氏の特集。

どこで読んだかは忘れましたが、ラップ/ヒップホップの起源は詩の朗読にオケをつけたパフォーマンスだったという文章を読んだ記憶がありますが、それを更に発展させて、踊れるリズムを足したら、物凄くうけて、音楽のみならず、社会全般に普及して、重要な文化になったらしいですが、音楽のみでも、昔は曲の間奏にギターのソロを挿入する事がおおかったですが、日本の歌でも間奏にラップを挟む事の方が増えた様に思え、ロックとかポップスよりも一般的な音楽になった様な気がします(あくまで個人的な感想ですが)。

それと、黎明期からラップ/ヒップホップがミソジニー(女性蔑視)的なニュアンスの歌詞が多く、昔観た空耳アワーでも、「Suck a Dick」という歌詞があって驚かれたおりましたし、カニエ・ウェスト氏がテイラー・スィフトさんのスピーチを妨害して批判されたのも、そういう流れかと思いますが、最近はセクハラをうけた被害者が堂々告発する動きがあり、社会の様相が変わった様にも思えます(カニエ氏の行為も、20年くらい前ならカニエ氏の方がよくやった、と評価された気がします)。

で、何が言いたいかというと、ここで掲載されている評論家の方や現役のヒップホップのアーティストの方やDJの方のインタビューや論文を読んで、ケンドリック・ラマーという人が割りと長くなったラップ/ヒップホップの歴史の現在の集大成、到達点に位置する存在になった様に思えました。あまり低年齢の人を育てるには相応しくない地域に育ち、殺人なども幼少期から目撃して成長した青年が、全米売り上げ一位になり、権威ある賞をもらい、フェスで3~4万の聴衆を圧倒するパフォーマンスを展開する現代最強アーティストになる存在になったという、音楽の歴史に名の残る偉業を成し遂げた、という所にこの人の偉大さがある様に思えました。

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