脳梗塞・心筋梗塞・高血圧は油が原因 動脈硬化は自分で治せる の感想

先生の著書、第2弾を待っていました！
ここ10年くらいでしょうか…。
以前は高齢者に多かった、半身麻痺など後遺症の原因になる「脳梗塞」や「心筋梗塞」が、若い人たちに増えている印象がありました。（あくまで、高齢者福祉の現場にいた自分の印象。実際の数字が欲しいところですが、わかりません。）

では、予防するにはどうしたらいいのか？と調べてみても、TVでは医者が「カカオ含有率が高いチョコが良い」と言ったり、
ネットでは「食事は薄味で」といった、積極的な予防方法とはかけ離れたものばかり。長年ほんとうに患者さんを観察し続けた情報はありませんでした。

しかし、ネットでこちらの真島先生を発見。
ホームページでは長年の診察した記録が残され見解も書かれています。
そこでなにより素晴らしいと思ったのは、「過去にはこういう見解だったが、経年観察してみると違っていた。よって、今はこういう結論です。」という点まできちんと訂正し、進化して書かれていることと、ほんとうに実際の患者さんを「観続けている」ことの結果が書かれていたことです。

今までの医療情報に不足していたのは、罹患者を継続して観察し、常識と定説にとらわれず、良く変化した点をただ事実として見れる柔軟さでは？と本書を読んで感じました。

とにかく、予防という観点から日常の診察から研究された結果が詰まっている本書は、貴重だと思います。
本書は最初に図解があり、それがたいへん判りやすくなっていますし治療食の実践方法も具体的。

この治療食と真島先生の検査方法が一般的になれば、かなりの症例が減るのではないでしょうか。
麻痺や障害の後遺症をもつ高齢者をたくさんみてきた者としては、隔世の感があります。
真島先生本当にありがとうございます。近しい人にも伝えます。
本書の主旨が医療のスタンダードになることを切に願います。
そのためにも、
真島先生ひとりに願うだけでなく、まず自分が出来ること〜食事・社会に関心を向けること〜などから始めることでしょうか。