ビゼー:歌劇《カルメン》 [DVD] の感想

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参照データ

タイトルビゼー:歌劇《カルメン》 [DVD]
発売日2018-03-07
出演ヘルベルト・フォン・カラヤン
販売元ユニバーサル ミュージック
JANコード4988031263570
カテゴリジャンル別 » ミュージック » クラシック » オペラ・声楽

購入者の感想

この辺りがカウフマンの短い最盛期(トータルバランスで)だった。記録として価値がある。最近カウフマンは変わってしまって残念なので、新しい50代のバランスに期待したいが、それまではこの古い映像を懐かしみたい。

 このMETの新演出の初日舞台は当初ゲオルギュー・アラーニャ(元)夫婦の出演予定だったが、この二人の離婚協議が始まって(結局2013年に離婚)、アラーニャ出演日のカルメンは同時期にモーツァルトのコジ・ファン・トゥッテに出演予定だったガランチャに交替、ゲオルギューはカウフマンがホセを歌う2公演のみに出演した。ガランチャがメットでカルメンを歌うのはこれが初めてだが、この公演の数ヶ月前にローマ(?)でアラーニャとカルメンを歌っていたそうでこのトラブルは結果オーライだと言えそうだ。
 ガランチャはモーツァルトやヴィヴァルディの印象が強かったが、近年は少しずつ役柄を広げている。歌い方にゲオルギューのような癖がなく音楽的で、しかし奔放な役作りで十分にカルメンらしい。HD画質のビジュアルが映えるカルメンだ。アラーニャの歌はイタリア物だとドミンゴのような力強さの不足を私はいつも感じてしまうのだが、フランス物はアラーニャにとってお国物で堂に入った歌いぶりだ。ちなみに花のアリアの最後はファルセットで歌っている。彼の役作りにはこの方が合っていると思う。バルツァ・カレーラス以来の名コンビと言って良いのではないのだろうか。これがMET初出演だったセガンの指揮も好演。これでエスカミーリョがさらに男っぽかったら文句ないのだが。
 メット初演出のエアの色彩的な演出は自然で違和感がない。最近は珍しくなった回り舞台で、私はポネル演出のセヴィリヤの理髪師の舞台(1981年のスカラ座の来日公演が懐かしい!)を思い出した。現時点で映像で見られる最良のカルメンだろう。世界のブルーレイ市場からは完全に取り残されてしまった日本だが、この映像はユニバーサルミュージックジャパンが国内盤を出してくれたことを喜びたい。METのライブビューイングでも上映されたのでそちらをご覧になった方もいらっしゃるだろう。METはマルゲーヌとアラーニャによる2019年の再演時の映像もライブビューイングで配信しており、ライブビューイングの世界的な配信網をフル活用した映像の量産能力には驚かざるを得ない。

このDVDは、1967年のザルツブルク公演の後に映画として
製作されたそうで、劇場のセットとは違い、舞台配置にかなり奥行き
を感じます。映像、音声はやはり40年以上の時代の
流れを感じさせますが、内容は素晴らしく、音楽性抜群です。
第2幕には、”アルルの女”のファランドールも盛り込まれ
サービス満点のオペラだと思います。この価格でカルメン
全曲が堪能できるのですから、買いですよ。

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