脳が若返る! 記憶力育成ドリル の感想

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数多くの脳の専門家と称する方がいますが、大概は医師ではないのです。どちらかというと心理学的なアプローチが多いので、いやけがさしていたのです。

加藤先生は脳画像の専門医師で、１万以上の人間の脳画像を分析されたデータをお持ちです。30年以上の医師としての脳研究の成果も加味して、そのノウハウを私のような一般人にも公開していると言えます。

結果的には、拍子ぬけするような、ことなのですが、言われて見れば納得できます。脳は、うで、あし、目、耳など人間の体と同じように、分かれるのです。それぞれを脳番地と先生は定義しています。脳のトレーニングとは、その脳番地を複数箇所、活性化（血流アップ）させることが重要です。先生は、その血流を測る特許などもお持ちのようです。

人間の体でいえば、足を太くするためにはスクワットします。足を太くしたいのに、腕を鍛える人はいません。しかし、脳だけは平気で間違えるのです。脳のどこを鍛えるかは、やるべきトレーニングメニューがそれぞれ違うということです。

例えば、いままでの脳トレみたいに、計算する、漢字を書くは、脳の一部、計算に関わる脳番地が活性化するだけです。脳は様々な担当部位に分かれていますので、各分野を活性化、血流をアップさせないとバランスよく脳は活性化しないのです。計算ドリルをやったら、計算に関わる脳の部位が発達するだけです。体で例えれば、足だけ太くなってもかっこよくないですよね。

脳の各部位をバランスよく刺激して、血流をよくすることが、ボケ防止、認知症を防ぐ唯一の方法なんです。