結果を出す技術 (宝島社新書) の感想

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本書は結果を出すにはどうしたらよいか、
というよりも、こういう人、態度、心構えで生きていけば、
それに結果がついてくるという内容である。
このスタイルは桜井章一氏(以下、桜井会長)の本のほとんどがそういう体裁であるので、
ファンであるならばおなじみだろう(ちなみになぜ桜井会長というかといえば、
ご自身が主催している雀鬼会の会長であるからそう呼ばれている)。

本書は桜井会長の本をまだ読んだことのない人も読んだことがあるけれど、
しばらく桜井会長の本を読んでいなかった人にも、
そしてレヴュアーのような愛読者にもおすすめの本である。

現代社会は、人間関係がかなり浅はかで、
人々にとって生きづらい社会環境となっている(もちろんそんな社会環境に左右されない人もいるだろう)。
こういった社会環境が出来上がったのは、
長年の資本主義社会に生きる人間の生活スタイルの中で生まれた惰性にほかならない。

こういった社会では、競争を尊いものとし、
結果を出すことが大切とされるのだが、
そういった結果にとらわれれば、
おのずと力が入り、心、身体両面において緊張状態となる。

そういったときには人間は力は出せない。
なぜなら、心・身体は緊張したままでは本領を発揮できないからだ。

また結果ばかりにとらわれている人間は、
過去・未来にもとらわれることになる。

そういったもろもろの考え方を、
桜井会長は自身の体験談も踏まえわかりやすく説明する。

本書を読み、それを実践するなら、
人間として成長できると思う。
それは結果のためにするのではなく、
その過程を楽しむためにするのが大切なのであると本書を読んでレヴュアーは思った。

いつもながら桜井会長と関係者、そしてこの良書に感謝したい。