小さいころに置いてきたもの (新潮文庫) の感想

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参照データ

タイトル小さいころに置いてきたもの (新潮文庫)
発売日2012-02-27
製作者黒柳 徹子
販売元新潮社
JANコード9784101334097
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » か行の著者

購入者の感想

 感受性が強く、想像力がたくましく、アクティブな徹子さん。
この本には、一緒に学校に行っていたくらい仲がよかったのに、ほとんど弟さんのことは覚えてなく、唯一の記憶は戦争が近づいてきて物資が豊でなくなったために、粗末なノートを病床にふせっている弟さんに渡すと徹子さんの記述によると、お礼をいった弟さんはいつもより大人びて見えた事や、内戦などで国の状態がよくない国へユニセフの大使として行った時の悲惨なありさまの中で、貧しいがたくましく生きている人達、そして、こども達へせつなくなるような想いを描写していきます。それは、わたしの想像を超えるもので、たまらない気持ちになりました。

 黒柳さんは、三島由紀夫とも親交があって、森茉莉のゲイ小説を劇評していた集まりにいて、後日森茉莉さんたちとの話が盛り上がって、森さんに「2分でいいからお寄りになって」といわれ、喜んで森さんのアパートで話が弾んで、2分が、気づいたら4時間にもなっていた話を読んで、森茉莉の私物の特集本に黒柳さんからもらったイニシャル入りのレターセットの謎がこの本でとけました。

 せつなくなる話もありますが、そこはエッセイの名手の黒柳さん、赤塚不二夫さんとの意外な交流や、笑ってしまうような話もあって、そのバランスがとてもよいと思いました。ちなみにあの「窓際のトットちゃん」は、中国で、小、中学生たちがベストワンにあげたそうです。「ハリー・ポッター」は2位ということも考えると凄いと思います。今では、35カ国で読まれているそうで。個性的という言葉だけではかたづけられない、感受性がするどくて、きっと、毎日が新鮮なんだろうなぁ〜と、羨ましくなりました。

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