超攻撃矢倉 屋敷流二枚銀戦法 (マイナビ将棋BOOKS) の感想
参照データ
タイトル | 超攻撃矢倉 屋敷流二枚銀戦法 (マイナビ将棋BOOKS) |
発売日 | 2016-06-15 |
製作者 | 屋敷 伸之 |
販売元 | マイナビ出版 |
JANコード | 9784839959531 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 趣味・実用 » 将棋 |
購入者の感想
屋敷九段が積極的に採用している二枚銀急戦が待望の書籍化となりました。
基本的には以前発行された将棋世界付録に加筆(成功の攻め筋)と自戦記が追加された内容です。
大まかな作戦の狙いですが、
1 斜め棒銀型
二枚銀の基本形で、角銀総交換から角の打ち込みを狙う手順です。打ち込んだ角で43金と交換し、32金を斜めに誘って一気に寄せ切る手順です。後手の右銀の位置にもよりますが、これが決まればまず寄せ切ることが可能な一番の理想形です。
また、8筋からのカウンターの手筋も実戦では出現頻度が高い印象で、押さえておくべき筋です。
2 棒銀からの二枚銀
こちらの指し方は、棒銀を見せて相手側の駒組みを制限し、中央から手を作っていく作戦です。
※ イメージとしては相掛かり棒銀のような考え方と言えるでしょう。
先手陣の二枚の銀と飛車角の足の速さを活かして争点を変えながら攻めこむ手順で、本格的な棒銀戦法と言えます。
後手の矢倉の金を巡る攻防となりますが、斜めに移動できる銀の足の速さに驚きます。
持ち歩の枚数によって有効な攻め筋が変わってきますので、細かいところですが歩の枚数は押さえておきたいポイント。
なお、どちらのタイプも49金が基本的な形となりますが、激しい攻め合いとなった時に一瞬のZを得るのに大いに役立ちます。相手の陣形との「相対的な瞬間的な固さ」を持ち合わせている印象です。
3 自戦記です。指されたばかりの最新棋譜です。
概要は以上のとおりとなります。かなり気持ちよく攻めることができますので、対矢倉においてイチオシの戦法です。
2016年現在は左美濃急戦が流行の兆しですが、二枚銀も負けていないです。
※ 個人的な見解ですが、左美濃急戦を目指してくる相手にこの戦法をぶつけると普通の矢倉にシフトする方が多いので、左美濃急戦対策にいいかもしれません。美濃のままで受けきるのは難しそうですので。
ただし、左美濃急戦側も対策してくると思いますので、矢倉を指す方、急戦を指す方ともに激しく新しい未知の局面を迎えることが多くなりそうですね。
基本的には以前発行された将棋世界付録に加筆(成功の攻め筋)と自戦記が追加された内容です。
大まかな作戦の狙いですが、
1 斜め棒銀型
二枚銀の基本形で、角銀総交換から角の打ち込みを狙う手順です。打ち込んだ角で43金と交換し、32金を斜めに誘って一気に寄せ切る手順です。後手の右銀の位置にもよりますが、これが決まればまず寄せ切ることが可能な一番の理想形です。
また、8筋からのカウンターの手筋も実戦では出現頻度が高い印象で、押さえておくべき筋です。
2 棒銀からの二枚銀
こちらの指し方は、棒銀を見せて相手側の駒組みを制限し、中央から手を作っていく作戦です。
※ イメージとしては相掛かり棒銀のような考え方と言えるでしょう。
先手陣の二枚の銀と飛車角の足の速さを活かして争点を変えながら攻めこむ手順で、本格的な棒銀戦法と言えます。
後手の矢倉の金を巡る攻防となりますが、斜めに移動できる銀の足の速さに驚きます。
持ち歩の枚数によって有効な攻め筋が変わってきますので、細かいところですが歩の枚数は押さえておきたいポイント。
なお、どちらのタイプも49金が基本的な形となりますが、激しい攻め合いとなった時に一瞬のZを得るのに大いに役立ちます。相手の陣形との「相対的な瞬間的な固さ」を持ち合わせている印象です。
3 自戦記です。指されたばかりの最新棋譜です。
概要は以上のとおりとなります。かなり気持ちよく攻めることができますので、対矢倉においてイチオシの戦法です。
2016年現在は左美濃急戦が流行の兆しですが、二枚銀も負けていないです。
※ 個人的な見解ですが、左美濃急戦を目指してくる相手にこの戦法をぶつけると普通の矢倉にシフトする方が多いので、左美濃急戦対策にいいかもしれません。美濃のままで受けきるのは難しそうですので。
ただし、左美濃急戦側も対策してくると思いますので、矢倉を指す方、急戦を指す方ともに激しく新しい未知の局面を迎えることが多くなりそうですね。