父として考える (生活人新書) の感想

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参照データ

タイトル父として考える (生活人新書)
発売日販売日未定
製作者東 浩紀
販売元NHK出版
JANコード9784140883242
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会一般

購入者の感想

社会学者・宮台真司と哲学者・東浩紀の子育て論だ。
両者の書籍は時に専門的すぎて難しいと感じる時もあるのだが、
本書は「自分の子供」を通じて、子育てはもちろん社会を論じているのでとてもわかりやすかった。

幅広く論じているのだが、惹かれたのが「子がいる人生」について書かれている箇所。
特に、ハッとさせられたのが以下の1行だ。

・いまの社会では、すべての決定で流動性が前提となっているというか、流動性の確保こそが正解=リスクヘッジだと見なされる傾向がある。しかし子どもの存在はその前提に真っ向から挑戦してくる。

職場でも、住居でも、金融資産でも流動性を確保せよと喧伝される。
しかし、自分の子供は当たり前だが流動性ゼロである。まぁ、自分の思い通りになどにならない。
でもだからこそ、多くの実りをあたえてくれる存在なのだと思う。

以下、ポイント抜粋。

・「ホームベース」をつくることは、偶発性に抗って「決断」することと同義です。

・承認をもらえる場があるからこそ、失敗を恐れず突き進める。仕事上の真のリスクヘッジは、信頼できるパートナーを見つけることを含めたホームベース形成能力です。

・言えば「困ったときに助けてくれるひとがいるかどうか」なんです。「だれかに助けてもらえるかどうか」は「だれかを助けてあげられるかどうか」と表裏一体です。「愛されるかどうか」は「愛せるかどうか」と表裏一体です。

・自分が幸せになろうと思えば、ひとを幸せにするしかない。

・もっとも重要なリスクヘッジはひとり寂しく死ななくてすむための関係性を、二重にも三重にも構築しておく

・「ひとりきりになっても経済的に困らないように独り立ちしさえすれば……」なんてのは、社会が経済的に順風満帆だった時代の、単なる甘えです

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