サンダーバード ARE GO ブルーレイ コレクターズBOX1 (初回限定生産) [Blu-ray] の感想

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半世紀前、当時の最先端技術で制作された不朽の名作を現在の技術でどう再現するか？　したとしてそれはファンの期待に添えるものなのか？　大いに興味がありましたが同時に不安でもありました。
けど放送開始前の特番、そして第1話を見て「これこそ21世紀のサンダーバードだ！」との確信に変わりました。

同郷のピーター・ジャクソン監督作品『ロード・オブ・ザ・リング』やリメイク版『キングコング』などでデジタルとアナログの使い分けと融合の巧みさを存分に見せつけてくれたWETAはミニチュア特撮の味わいとCGならではのダイナミックな演出を見事に融合、オリジナルの持つ良さをしっかり残しつつ魅力を損ねない程度のアレンジも加えており「完全な新作」としてもハイレベルなものに仕上げてくれました。

30分番組なのでサクっと見られますし展開はスピーディ。
シナリオ面はオリジナル版では既に「国際救助隊」として長男のスコットから末っ子のアランまでほぼ成長しきっていましたが、今回はジェフというリーダーの不在と「インターナショナルレスキュー」が出来てからまだ日が経っていないので全員まだまだ未熟な部分があり、その弱点もまたドラマに花を添えています。
中にはハイテクメカが殆ど役に立たず意外な人の活躍で解決したり『2001年宇宙の旅』よろしくメカのコンピュータが反乱を起こすなどオリジナル版ではありえない変化球なエピソードも存在します。

既にシーズン3まで制作されているという『ARE GO』。シーズン2の上陸を願いつつ本シーズンを存分に堪能させていただいています。