ヴィリアの歌~オペレッタ名曲集 の感想
参照データ
タイトル | ヴィリアの歌~オペレッタ名曲集 |
発売日 | 2009-05-20 |
アーティスト | ボニー(バーバラ) |
販売元 | ユニバーサル ミュージック クラシック |
JANコード | 4988005557483 |
Disc 1 : | 喜歌劇≪オペラ舞踏会≫~別室へ行きましょう 喜歌劇≪デュバリー≫~私が心を捧げる人 喜歌劇≪小鳥売り≫~私は郵便配達のクリステル 喜歌劇≪坑夫長≫~悪く思わないで 喜歌劇≪お気に入り≫~わが心の皇帝 喜歌劇≪小鳥売り≫~桜の花が咲いた頃 喜歌劇≪踊り子、ファニー・エルスラー≫~ジーフェリンクのリラの花 喜歌劇≪ヴェネツィアの一夜≫~ほろ酔い気分 喜歌劇≪こうもり≫~侯爵様あなたのような方は 喜歌劇≪白馬亭にて≫~きっと素敵に違いない 喜歌劇≪白馬亭にて≫~ザルツカンマーグートでは 喜歌劇≪最愛の人≫~あなただけが私の幸せ 喜歌劇≪どこかのいとこ≫~輝く月 喜歌劇≪メリー・ウィドウ≫~ヴィリアの歌 喜歌劇≪フリーデリケ≫~野ばら 喜歌劇≪ロシアの皇太子≫~きっと来る人 喜歌劇≪ジュディッタ≫~熱き口づけを わが夢の都ウィーン |
カテゴリ | ミュージック » ジャンル別 » クラシック » オペラ・声楽 |
購入者の感想
類例がありそうでない、素晴らしいアルバムです。こうしてピアノ伴奏で聴くと、オペレッタの旋律が華美な装飾を剥ぎ取られても非常に美しく、心に直接響く、シューベルトにつながるドイツ歌曲の末裔だということが感じられます。「オリジナルのオケ伴奏がないなんて論外」「クラシック界のコスト削減もここまできたか」「今になってボニー?」などとしてもし避けておられる向きがあるなら、それは非常にもったいない話です。ピアノに片手をおいて、親密な少人数の客にだけ歌われるシャンソン、これはドイツ語によるシャンソンそのものです。これまでボニーの声の熱烈なファンだったわけではありませんが、この真摯さと清澄さ、それにこれらの曲にふさわしい甘ったるさの絶妙なブレンド感は繰り返し聴くに足ります。歌詞対訳がついてこの値段。この手のものの歌詞はどうでもよさそうでその実絶対に歌詞と共に聴くべきと思います。聴き流さず、言葉に旋律がどう反応しているかを聴き取れば、感銘はより深く刻まれます。そしていわゆる本来の「歌曲」ではないため、ネットそのほかでこれらの歌詞を知ろうとしても困難です。廃盤になってから中古で法外な値段がつかないうちに買われるべきかと。
ドイツ音楽中心の盤歴25年になりますがこのごろむしょうにオペレッタの屈託のなさ、そしてそれが不意に短調に傾くときのやるせない絶望感にとりつかれております。
ドイツ音楽中心の盤歴25年になりますがこのごろむしょうにオペレッタの屈託のなさ、そしてそれが不意に短調に傾くときのやるせない絶望感にとりつかれております。