マーラー:交響曲第5番 の感想
参照データ
タイトル | マーラー:交響曲第5番 |
発売日 | 2009-10-21 |
アーティスト | ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 カラヤン(ヘルベルト・フォン) |
販売元 | ユニバーサル ミュージック クラシック |
JANコード | 4988005577214 |
Disc 1 : | 交響曲 第5番 嬰ハ短調 第1部 第1楽章:葬送行進曲、威厳ある歩調で、厳格に、葬列のように 交響曲 第5番 嬰ハ短調 第1部 第2楽章:嵐のように激動して、最上の激しさをもって 交響曲 第5番 嬰ハ短調 第2部 第3楽章:スケルツォ、力強く、早過ぎずに 交響曲 第5番 嬰ハ短調 第3部 第4楽章:アダージェット、きわめて遅く 交響曲 第5番 嬰ハ短調 第3部 第5楽章:ロンド=フィナーレ、アレグロ-アレグロ・ジョコーソ、いきいきと |
カテゴリ | ミュージック » ジャンル別 » クラシック » 交響曲・管弦楽曲・協奏曲 |
購入者の感想
1973年に録音されたマーラー。当時はジャケットデザインに惚れ、すぐ買うはずでした。それから30年がたち,ようやく私の手元に…不思議な事にバースタインのCDは有るのに 。何とも不思議なマーラーが聞こえてきた。マーラーの複雑な精神.スコアが良く見える。譜面に書かれたいろいろな表情、複雑な心情を同時進行で描かれている。カラヤンが録音に躊躇した一番の理由は、この同時進行で描かれたマーラーの複雑な表情を実現出来るかに有ったのではと、納得出来ました。第5楽章が、その意味において見事かな ’ 訳わからぬマーラーの複雑な心情の百花繚乱が見事に描かれていると感じます。私の手元に30年ぶりに届いたカラヤンのマーラー、感慨深い作品です。
バーンスタイン最晩年のマーラー交響曲全集録音の1つです。アムステルダム・コンセルトヘボウとウィーンフィルを使い分けていました。この5番はウィーンフィルで、実に美しい5番です。全体的にテンポが遅めですが(特に第1楽章)、じっくり聴かせる演奏です。緻密なアンサンブルの積み重ねが要求される作品が持つ室内楽的な響きがよく再現されています。(第4楽章は映画に影響されず淡々と静かです。)特に第3楽章と第5楽章が秀逸。(バーンスタインってやっぱり楽天家だったか!)
1972年にベルリンで録音された、カラヤン初めてのマーラーの交響曲です。「亡き子をしのぶ歌」を歌っているのはクリスタ・ルードヴィヒです。しかしカラヤンはこれ以降、二度と、この交響曲第五番を録音することはありませんでした。
交響曲第五番のほうですが、カラヤンらしい緻密な演奏です。特に有名な第四楽章(愛の楽章)などでは、もっと情感たっぷりに盛り上がる演奏が他にいっぱいありますが、カラヤンのものはあくまで正確に過度の情感を抑えたような指揮ぶりです。しかしカラヤンらしいのはスコアに書かれたどんな音でも明確に分かりやすく表現していながら、全体の美観やバランスが全く崩れていないところで、今更ながら驚異的です。
当時のライナーノーツを見ると、マーラーが古典と成り得るかどうかが論じられており、そのような状況でカラヤンがマーラーを取り上げたことが、ちょっとしたエポックメイキングな事でした。
だからこそ、カラヤンのこの録音は、定番だったワルターやバースタインの指揮したものとは、はっきり異なっています。人気のある交響曲なので他の録音を既に所有されている方も多いと思いますが、本作は明晰さや美意識に溢れた作品に仕上がっており、今でもその価値を失っていません。
交響曲第五番のほうですが、カラヤンらしい緻密な演奏です。特に有名な第四楽章(愛の楽章)などでは、もっと情感たっぷりに盛り上がる演奏が他にいっぱいありますが、カラヤンのものはあくまで正確に過度の情感を抑えたような指揮ぶりです。しかしカラヤンらしいのはスコアに書かれたどんな音でも明確に分かりやすく表現していながら、全体の美観やバランスが全く崩れていないところで、今更ながら驚異的です。
当時のライナーノーツを見ると、マーラーが古典と成り得るかどうかが論じられており、そのような状況でカラヤンがマーラーを取り上げたことが、ちょっとしたエポックメイキングな事でした。
だからこそ、カラヤンのこの録音は、定番だったワルターやバースタインの指揮したものとは、はっきり異なっています。人気のある交響曲なので他の録音を既に所有されている方も多いと思いますが、本作は明晰さや美意識に溢れた作品に仕上がっており、今でもその価値を失っていません。