日本語を翻訳するということ - 失われるもの、残るもの (中公新書) の感想
参照データ
タイトル | 日本語を翻訳するということ - 失われるもの、残るもの (中公新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 牧野 成一 |
販売元 | 中央公論新社 |
JANコード | 9784121024930 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
日本語と英語の違いをやたらに難しく説明している本は山ほどある(で、読み終わっても結局よくわからなかったりする)。でもウチとソトという単純明快な論理だけで、これだけスッキリと日英語の違いが説明できるんだ・・・と感動した。文字種(仮名交じり文と片仮名交じり文)、比喩(隠喩、提喩、換喩、擬人化)、現在時制と過去時制、単数と複数と無数(すばらしい用語)、能動態と受動態、常体と敬体、省略と反復・・・こうしたものの違いが英語に翻訳できるかどうかを論じながら、ウチとソトの論理で実にスッキリと、それもきわめて易しく説明している。素晴らしい日英語対照言語学の本だし、翻訳学の本だ。絶賛に値する。英語教師たるもの、これ読むべし!