マーメイド・ゴシック 豪華版 (豪華版特製冊子&豪華版ドラマCD 同梱) - PSP の感想

通常版のマーメイド・ゴシックが大変面白かったので豪華版を購入しました。

ゲームの内容自体は通常版のレビューと主に同じです。
個人的に一番好きなのは他には類を見ないほどの善人で歩くお人好しの王子と、やっぱり同じくお人好しで暗殺を狙いながらも実行できないリディアの関係がとても好きです。
やはり人魚姫と人魚自体の特性を混ぜ込んでいるのが良いと思いました。
ライバルになってもおかしくない隣国の姫に関しては出てこないのは残念ではありましたが、内容の長さ的に入れるのはまず無理でしょう。
常に誰かしらは悲しい思いをする人があり、物悲しさが常にあるのも良いところであると思います。

さて、大変残念だったのが豪華版の冊子の内容です。
ＨＰで書かれている内容ではラフ原画等も入っているとの事でした。
特に王子は立ち絵が多く、それが見たいという思いもありました。
また、この作品の絵柄が大変好きで、もっと色々見たいという思いも強かったのです。
が、設定はサイトのキャラクター設定の画像そのまま。あまりにも酷いです。
ラフも無く、あえて言えば身長差設定くらいでしょうか。
あと、全体的には海賊寄りかな、という印象です。
特にラフ原画が非常に楽しみだった私にはあまりにも残念で、どこか出し惜しみしているような印象が否めません。
漫画はエリアス・弥彦、小説はバジル・牡丹です。参考になれば。エリアスがあるのは救いかもしれません。

最近のクインロゼの作品はＦＤありきで作っている印象が強いです。
でも、本来ゲームというのは一作品で完成しているのが当たり前です。
当然、更に価格の高いものを買うという事はその作品が好きで、更に楽しみたいと購入するものです。
私も何点か豪華版を購入していますが、確実にクオリティが酷くなっています。
正直、気に入った作品の豪華版が出てもこのようなものなら買いたくありません。

ゲーム自体は大変気に入っているので、★は甘めで４にしておきます。
本当に残念でなりません。