見えない世界の科学が医療を変える―がんの神様ありがとう の感想
参照データ
タイトル | 見えない世界の科学が医療を変える―がんの神様ありがとう |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 長堀 優 |
販売元 | でくのぼう出版 |
JANコード | 9784434185342 |
カテゴリ | 暮らし・健康・子育て » 家庭医学・健康 » 家庭療法・医学 » ガン |
購入者の感想
著者の医師としての情熱と患者への愛がひしひしと伝わってくるとても熱い本です。患者と真剣に向き合い、ある意味で患者から学びながら、著者が至った境地「病院を、病気を治す場と限定するのではなく、人生を考え、健康を守る場にしたい、言うならば『病院』から『健康院』にしたいと願っています」にはとても共感します。
量子力学からiPS細胞まで、そのままでは難解な話もたくさん入っていますが、著者の丁寧な語り口と時に絶妙なたとえのおかげですっと頭に入ってきます。「規則正しく分化するES細胞たちが学校で教育を受ける子どもたちなら、がん細胞はさながら学校教育からドロップアウトし、社会的規範を破り、周囲に迷惑や危害を及ぼすような子どもたちだと言えるでしょう」と述べた後、「がん化とは、愛情少なく育った子どもたちが、協調性、社会性が育たずに、周りに迷惑をかけ始める様に実によく似ているのです」と続き、「不良少年も何かのきっかけで目が覚め更生することがあるのですから、がん細胞もまた、ひょんなことから紙一重である万能細胞に様変わりして自分の道を思い出し分化を開始する、そして周りの昔の仲間たちに溶け込んでいくということがあり得るのでは、ふとそんな思いにもとらわれます」と書かれているのを読むとがん細胞が愛おしくさえなってきます。
また、様々な方の名言があちこちに散りばめられていますが、著者が診てきた患者さんや、ご友人の言葉は特に胸を打ちます。
心が身体にどれだけ影響を及ぼすかを医学的な見地から知りたい人や、病気に対して恐れを抱いている人には特にお薦めです。
量子力学からiPS細胞まで、そのままでは難解な話もたくさん入っていますが、著者の丁寧な語り口と時に絶妙なたとえのおかげですっと頭に入ってきます。「規則正しく分化するES細胞たちが学校で教育を受ける子どもたちなら、がん細胞はさながら学校教育からドロップアウトし、社会的規範を破り、周囲に迷惑や危害を及ぼすような子どもたちだと言えるでしょう」と述べた後、「がん化とは、愛情少なく育った子どもたちが、協調性、社会性が育たずに、周りに迷惑をかけ始める様に実によく似ているのです」と続き、「不良少年も何かのきっかけで目が覚め更生することがあるのですから、がん細胞もまた、ひょんなことから紙一重である万能細胞に様変わりして自分の道を思い出し分化を開始する、そして周りの昔の仲間たちに溶け込んでいくということがあり得るのでは、ふとそんな思いにもとらわれます」と書かれているのを読むとがん細胞が愛おしくさえなってきます。
また、様々な方の名言があちこちに散りばめられていますが、著者が診てきた患者さんや、ご友人の言葉は特に胸を打ちます。
心が身体にどれだけ影響を及ぼすかを医学的な見地から知りたい人や、病気に対して恐れを抱いている人には特にお薦めです。