Karajan / Johann Strauss (Father&Son)/Joseph Strauss - New Year's Concert Vienna 1987 [DVD] [Import] の感想

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参照データ

タイトルKarajan / Johann Strauss (Father&Son)/Joseph Strauss - New Year's Concert Vienna 1987 [DVD] [Import]
発売日2001-05-30
出演Herbert von Karajan
販売元株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
JANコード9781573301312
カテゴリジャンル別 » ミュージック » クラシック » 交響曲・管弦楽曲

購入者の感想

今や伝説となった87年のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ニューイヤーコンサート、指揮は”帝王”カラヤンである。この演奏会の模様は、当時TVで観ていた。
偉そうなことを言うようであるが実は小生、主旋律を強調し速いテンポで曲を進めるマエストロ・カラヤンが好きではなく(特にベートーヴェンやブラームスの演奏)、アマオケでViolaを弾いていた頃は、次の演奏会で取り上げる曲が良く知らない場合は努めてカラヤン以外の指揮者のCDを求めていたものだった。
だが、カラヤンも晩年になるにつれ、内面を見つめ内声部を響かせ充実感溢れる演奏をするようになり、このニューイヤーの翌年、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を率いて来日した演奏会の模様が何枚かCDになっているが、どれも素晴らしい内容だ。とくにブラームスの1番はこの曲のベストに挙げたいくらいの名演だと思う。

話が脱線してしまったが、このニューイヤー、81歳で亡くなる2年前の演奏で、なんともチャーミングで洒落た演奏となっている。勝手な想像だが、バリバリの黄金期のカラヤンだと、テンポも速くて多分違った演奏になったのではないかなぁ・・・。取り上げられた曲は、どれもお馴染みの曲ばかりだが、中でもキャスリーン・バトルを迎えてのシュトラウスⅡ「春の声」は最高だ。ライナー・キュッヒェルがコンマスを努める当時のウィーン・フィルは現在とは違って、団員はかつてのハプスブルク帝国領域内の男性のみという古きよき伝統を保っており、文句なく楽しめるDVDだと思う。
驚くべきことに、何度もウィーンフィルの指揮台に立っているカラヤンだが、なんとニューイヤーコンサートを振ったのはこの時が最初で最後。
オケとカラヤンとの信頼関係から生まれるものであろうか、非常に肩の力の抜けた且つ程よい緊張感をもった演奏だ。体調が万全ではないのだろう、時折指揮台後ろの椅子(?)に凭れながら演奏を進めてゆく老カラヤンの姿はちょっと痛々しい。
カラヤンファンである人、そうでない人もクラシックファンなら1度は観る(聴く)べきDVDではないだろうか(ファンは当然持っているか!w)。

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