南海蒼空戦記2 - ルソン攻囲戦 (C・NOVELS) の感想
参照データ
タイトル | 南海蒼空戦記2 - ルソン攻囲戦 (C・NOVELS) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 横山 信義 |
販売元 | 中央公論新社 |
JANコード | 9784125013312 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
なにかジタバタとして、この作者らしくない記述に終始しているのが惜しい1冊です。
前巻ではなにかグダグダと始まった感じだったのが、この巻では明確な戦略構想と
戦術で世界観は判り易いのですが、とにかく忙しい。2冊分くらいの進行を1冊に
詰め込んでしまった感じがあって、一時の構想秀逸、記述グダグダとはまた違った意味
で読みにくい。要は、台湾死守で蘭印(東インド共和国)を維持しようとする日本と
フィリピン確保で対抗しようとする米国のこだわりで、史実のソロモン争奪戦のような
死闘が描かれているのですが、戦略プロットが判り易いのにドイツ技術者の介入が
妙な絡み方で混じってきて、ジタバタ感が拭えません。
史実でも、米陸軍のフィリピン重視とマリアナからの戦略爆撃論が並行していたこと
を考えれば、混乱した状況も理解はできるのですが、どうも筆が上滑りしている印象
です。2巻位に分けて、台湾防衛と(日本の)新機種開発、フィリピン反攻作戦に
各1巻づつ充てたら、もっと読みやすく描き込みも面白かったと思います。
並行して描かれているミッドウェーのシリーズは、引き締まった筆致なので、この
シリーズももう少し腰を据えて描かれれば、と次巻に期待します。
並行シリーズはこちら。
絶海戦線1 滾るミッドウェー (朝日ノベルズ)
前巻ではなにかグダグダと始まった感じだったのが、この巻では明確な戦略構想と
戦術で世界観は判り易いのですが、とにかく忙しい。2冊分くらいの進行を1冊に
詰め込んでしまった感じがあって、一時の構想秀逸、記述グダグダとはまた違った意味
で読みにくい。要は、台湾死守で蘭印(東インド共和国)を維持しようとする日本と
フィリピン確保で対抗しようとする米国のこだわりで、史実のソロモン争奪戦のような
死闘が描かれているのですが、戦略プロットが判り易いのにドイツ技術者の介入が
妙な絡み方で混じってきて、ジタバタ感が拭えません。
史実でも、米陸軍のフィリピン重視とマリアナからの戦略爆撃論が並行していたこと
を考えれば、混乱した状況も理解はできるのですが、どうも筆が上滑りしている印象
です。2巻位に分けて、台湾防衛と(日本の)新機種開発、フィリピン反攻作戦に
各1巻づつ充てたら、もっと読みやすく描き込みも面白かったと思います。
並行して描かれているミッドウェーのシリーズは、引き締まった筆致なので、この
シリーズももう少し腰を据えて描かれれば、と次巻に期待します。
並行シリーズはこちら。
絶海戦線1 滾るミッドウェー (朝日ノベルズ)