絶対、最強の恋のうた〔小学館文庫〕 の感想

恋愛小説かと思いきや、青春小説とも言い切れない、なんともなしに日々を過ごしていく人間たちの様々な思想や生き様を描いています。
主要人物は4人いまして、その誰もがいつかくるかもしれない転機、何かが始まる予感なんかをなんとなく感じていたり、でもやっぱりそんなことは起こらなかったり。
だけど何もドラマチックなことなど無くても、人の心の中では色々な感情や気付きが芽生えたり忘れていったりするものだ、その中には、きっと本当に大切なこともあるのかも知れない。ということを教えてくれます。

ドラマチックな感動的な激しい展開はありません、しかし、誰が読んでも共感のできる作品なのではないでしょうか。