Foreigner: The Complete Atlantic Studio Albums の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

ボックスセット。必要ないとは思いますが、含まれているのは、「Foreigner」、「Double Vision」、「Head
Games」、「4」、「Agent Provocateur」、「Inside Information」、「Unusual Heat」の7枚。ルー・グラム脱退後の「Unusual Heat」のボーカルはジョニー・エドワーズ。

彼等の音楽に出会ったのは大学時代。あれから数十年、未だに色あせないサウンド。時に称される「産業ロック」という形容は、彼らの音楽が商業的成功を最優先して作られた妥協の産物といったような、ややネガティブな響きを与えかねませんが、彼らの音楽は魂を揺さぶり、広く大衆の支持を得、そしてその普遍性は証明されているのです。デビューから世界3~5百万枚のヒットアルバムを連発、個々のアルバムを評する必要はないと思いますが、一般的に評価が劣る「Unusual Heat」も、彼等の特徴である抒情性がやや薄れた感は残るものの、新ボーカリストの声質がルーに似ている為か、それほど違和感も無く、決して批判されるような作品ではありません。

『素晴らしい』という陳腐なフレーズでしか表現できない自分のボキャブラリーの乏しさに腹が立ちますが、とにかく彼等の音楽は大好きです。数枚持っていなかったCDがあったのでこのボックスセットを迷わず購入しました。ちなみに、フォリナークレジットの全スタジオアルバムを揃えたい方は、7th以降、ルー復帰策の8th「Mr. Moonlight」とケリー・ハンセンがボーカルの9th「Can’t Slow Down」が出ています（間違ってなければ）。