イラスト版 禁煙セラピー [セラピーシリーズ] (LONGSELLER MOOK FOR PLEASURE R) の感想

アレン・カーの禁煙本は以前に通常のものを購入し、読んだ事がある。図書館で「イラスト版」の同著作を見かけて読んでみたのだが、漫画と会話が、とても面白くて、吹き出しそうになり、大いに困った。喫煙を正当化しようとする理由をバッサバッサと痛快に、解りやすく、ユーモラスに、解説している。漫画が、明快であり、おおざっぱな描写であるが、アメリカを感じさせる豪快さ。インパクト感がある。レビューを書いている今も、思い出し笑いをしてしまう。禁煙は世の多くの大人達が、切実に取り組んでいる問題である。悪いとわかっているのに止めれない、というのは本当に不思議な事である。なかなか深刻な感じもするが、これが心理マジックのように軽く、楽な気持ちにさせてくれる。 この本を読んで絶対に煙草をやめれるかどうかは、わからぬが、読む価値は大いにありと思う。過激に、ユーモラスに、(良い意味で)おどしたり、すかしたりして読み手の心を惹きつけてやまない。 未来の人間達が、(歴史上に存在した「喫煙」という行為)に対して、過去の人類の愚かな風習として、ウンチクをたれているマンガは大いに笑えたし、もしかしたら本当にそんな未来の日が来るかもな、と真面目な気持ちにもなり、「喫煙」に限らず、色々な誤った常識だとかを見直したい気持ちにもなった。