ふしぎな君が代 (幻冬舎新書) の感想
参照データ
タイトル | ふしぎな君が代 (幻冬舎新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 辻田 真佐憲 |
販売元 | 幻冬舎 |
JANコード | 9784344983854 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
「日本人」の特徴をそれとなく6つの謎として解き明かしています。右派・左派の固定概念を捨てて読むべきです。「ふしぎな君が代」という書名を見てすぐ購入しました。というのは、私が小学校から高校まで疑問を持ち続けたのが「君が代はなぜドイツの歌なのだろう?不思議だ」ということだったからです。40年ほど前、大学図書館で君が代を調べて、エッケルトの関与などを知るまでは、「ふしぎ」でした。10歳のころにドイツ人の技術者が2人下宿していて、ドイツの歌を歌うのですが、それに君が代が似ているので、君が代がドイツの歌という疑問になりました。もう一点は、子供のころは結婚式の「三三九度」に引っ張りだされることが多く、その際に君が代をよく歌いました。お年寄りから、昔は出身地によって歌い方などが違うことを聞きました。お年寄り達は、歌詞の意味が理解できない子供達に、「小さいおちんちんが、大人になって大きくなって、子供を作って、長生きするようにという歌だ」という趣旨の説明を笑いながらするのですが、おばあさん達は「子供に変なことを教えるんじゃないの!」と笑うのが常でした。古くから日本人に広く知られた理由がなぜかは、本書では深堀りしません。セックス賛歌ではないにしても、おめでたい歌の根底に、日本人らしい「笑い」があった(邪推です)・・・・・永く伝わった「ふしぎ」を解く研究をされる方はおらないでしょうね。本書は、日本人=自分自身を考える上でも、大層良い本であることを再度記します。