裏側からみた美術史 (日経プレミアシリーズ) の感想
参照データ
タイトル | 裏側からみた美術史 (日経プレミアシリーズ) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 宮下 規久朗 |
販売元 | 日本経済新聞出版社 |
JANコード | 9784532260965 |
カテゴリ | ジャンル別 » ノンフィクション » アート・エンターテイメント » アート・芸術 |
購入者の感想
気づけば必要性を感じて独学で美術史を話し始めて数年。結果として参加してくれた人から"何か良い本がないですか?"と問われる機会が増えつつある中、いわゆる教科書的な美術史の流れは既におさえている方にオススメしているのが本書だったりします。
その内容は美術館勤務経験もある著者のタイトル通りに【裏側からみた美術史】で、例えば"芸術家の晩年と絶筆"に関しては"巨匠の作品が晩年になってますます円熟味を増し、絶筆にいたって完結するということは、現実には少ない。功なり名を遂げた巨匠は、ほとんどの場合、次第にマンネリに陥り、何らかの創意工夫もなくルーティンで手を動かすだけとなり、気の抜けた作品のうちのひとつが、たまたま絶筆となるだけである"と手厳しく言い切っていたり、読者によっては不快になるかもしれないものの、専門家の裏打ちされた視線や言葉はやはり貴重に感じます。
教科書にのっている表の美術史に飽きた方、あるいはカラヴァッジォ好きな誰かにオススメ。
その内容は美術館勤務経験もある著者のタイトル通りに【裏側からみた美術史】で、例えば"芸術家の晩年と絶筆"に関しては"巨匠の作品が晩年になってますます円熟味を増し、絶筆にいたって完結するということは、現実には少ない。功なり名を遂げた巨匠は、ほとんどの場合、次第にマンネリに陥り、何らかの創意工夫もなくルーティンで手を動かすだけとなり、気の抜けた作品のうちのひとつが、たまたま絶筆となるだけである"と手厳しく言い切っていたり、読者によっては不快になるかもしれないものの、専門家の裏打ちされた視線や言葉はやはり貴重に感じます。
教科書にのっている表の美術史に飽きた方、あるいはカラヴァッジォ好きな誰かにオススメ。