日本列島の誕生 (岩波新書) の感想
参照データ
タイトル | 日本列島の誕生 (岩波新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 平 朝彦 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784004301486 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 科学読み物 |
購入者の感想
海上地震探査をはじめとして、様々な地質調査を経験してきたが、日本列島全体をもう一度基礎から見直すにはすばらしい本だった。
表現はやさしく書かれているが、ある程度の専門家でないと理解しにくい部分もあるが、これから地質学に興味を持つ若い人にも読んでほしい本だと思った。地質学は天文学とも、化学とも、生物学とも結びついていることをお忘れなく。
表現はやさしく書かれているが、ある程度の専門家でないと理解しにくい部分もあるが、これから地質学に興味を持つ若い人にも読んでほしい本だと思った。地質学は天文学とも、化学とも、生物学とも結びついていることをお忘れなく。
日本列島は、いつごろどのようにして生まれたのだろう、そして、どのような歴史を経て、今のような形になったのだろう?
地質学には素人のぼくでも、ときどきそんなことを考える。そして、この本を読んだ。地質学のものの見方や考え方のおもしろさ、楽しさが堪能できる1冊である。
著者はまず、四万十帯や黒瀬川構造帯など、不思議な地質構造を持つ地帯の謎を提示する。そして、その謎を解くための仮説やデータを示しながら、著者の考え方を明らかにして行く。その進め方は、推理小説を読むような楽しさがある。地質学者はこうやって、大地に残された一片の石や、地層の断面から大地の不思議を解明しているのだろう。その楽しさの一端を味わうことのできる、とても面白い本だ。
だが、日本列島とアジア周辺の大地の成り立ちを探るという、地質学でも最前線の仕事を紹介しているだけに(特に後半は)、門外漢が簡単に理解できるような内容ばかりではない。この本が出てすでに15年経っている。研究もだいぶ進んでいることだろう。よりわかりやすく、そして、最新の研究成果に基づく第2版か、新たな出版が望まれる。
地質学には素人のぼくでも、ときどきそんなことを考える。そして、この本を読んだ。地質学のものの見方や考え方のおもしろさ、楽しさが堪能できる1冊である。
著者はまず、四万十帯や黒瀬川構造帯など、不思議な地質構造を持つ地帯の謎を提示する。そして、その謎を解くための仮説やデータを示しながら、著者の考え方を明らかにして行く。その進め方は、推理小説を読むような楽しさがある。地質学者はこうやって、大地に残された一片の石や、地層の断面から大地の不思議を解明しているのだろう。その楽しさの一端を味わうことのできる、とても面白い本だ。
だが、日本列島とアジア周辺の大地の成り立ちを探るという、地質学でも最前線の仕事を紹介しているだけに(特に後半は)、門外漢が簡単に理解できるような内容ばかりではない。この本が出てすでに15年経っている。研究もだいぶ進んでいることだろう。よりわかりやすく、そして、最新の研究成果に基づく第2版か、新たな出版が望まれる。