日本語で読むということ の感想

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参照データ

タイトル日本語で読むということ
発売日販売日未定
製作者水村美苗
販売元筑摩書房
JANコード9784480815019
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購入者の感想

評者は同じ著者の『私小説 from left to right (新潮文庫)』も推奨する。

 水村美苗は寡作ということもファンになった理由だが、今回、日本語で書くということ(以下では、「同時発行書」という)と合わせて2册発行されたことは、ファン泣かせである。どちらを先に読むかに迷うが、「読み書き」という言葉があり、また、水村自身、「読むということから、書くということが生まれる」とよく述べている(どことどこで読んだか覚えていないが、少なくとも同時発行書の「あとがき」にはこの言葉がある)。そこで、『…読むということ』をまず読んだ。

 本書には、「I 本を読む日々」「II 深まる記憶」「III 私の本、母の本」「IV 人と仕事のめぐりあわせ」の4章に分けて、計56編の随筆が収められている。小説家になるには自己を白日の下にさらす気構えが必要だと、ある作家がいっているとか友人から聞いたように思う。水村はその言葉通り、彼女自身の体験、特に中学生時代に家族と渡米して学校や友人たちになじめず、下校後は家で日本文学に読み耽っていたという体験、をしばしば記している。それで、彼女の生い立ちが手に取るように分かり、頭のよい女性知人の話を聞くかのような思いでページを繰ることが出来る。

 第 III 章は、内容からいえば同時発行書の方に収めるべきもののようであるが、文の調子からいえば本書に収めるのがよいことが、同時発行書を読むと分かる。 IV

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