友だち地獄―「空気を読む」世代のサバイバル (ちくま新書) の感想

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参照データ

タイトル友だち地獄―「空気を読む」世代のサバイバル (ちくま新書)
発売日販売日未定
製作者土井 隆義
販売元筑摩書房
JANコード9784480064165
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会一般

購入者の感想

一昔前には、どの教室にも学業成績が良く、周りをぐいぐい引っ張っていくリーダーと呼ばれる子どもがいた。しかし、最近ではほとんど見られなくなった。今の子どもは必要以上に周りに気使い、対立を回避する。周囲を省みない言動ばかりでも困るが、対人関係のもつれをおそれて、何も主張できないのも困りものである。

恐い。
私は本書の主題の中心世代、現役高校生であるが、率直にいってそう感じてしまった。
このような安直かつ精神的な表現で形容するのがこの世代の特徴であると指摘されているが、あえてそう書きたい。

この本の中では、日々、私の周りで繰り広げられている交友関係がそのまま言語化されている。

「優しい関係」というのは本当に言い得て妙だ。
私たちはよくコミュニケーションの希薄な世代としてメディアで俎上に載せられるが、決してコミュニケーションがお互いに取れていないわけではないのだ。
実際はお互いに気を配りすぎてコミュニケーションに疲れている。

自分もそんな関係に疲れ、しかし抜け出せず自暴自棄になった時期があった。

年配の方には理解してもらえない部分もあるだろうが、現役世代として本書の中身については保証する。
今の若者の現状が恐いほどそのまま書かれているのだ。

また、高校生をはじめとする同世代にこそ読んでほしい。なんらの解決策にならなくとも、自らのとりまく状況を言語化し、はっきり認識できるというのは大きな財産だと思う。

ただ、既に指摘されているとおり、客観的なデータが少ないのが少し残念である。

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