TIME (通常盤) の感想

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参照データ

タイトルTIME (通常盤)
発売日2018-02-21
アーティスト家入レオ
販売元ビクターエンタテインメント
JANコード4988002758784
Disc 1 :ずっと、ふたりで
春風
Relax
恋のはじまり
TOKYO
アフターダーク
ファンタジー
ありきたりですが
だってネコだから
パパの時計
微熱
祈りのメロディ
大事なものすべて
カテゴリ » ミュージック » ジャンル別 » J-POP

購入者の感想

ようやく霧が晴れ、全編に痛みや焦燥が感じられた前作から一転、ほんとに楽しそうに自由に音を作っているのが感じられました。
1st「LEO」がインディーズデビューアルバムとすると、これがメジャーデビューアルバムと位置づけられる作品と思う。

あまりに自由すぎて、中森明菜になったり、椎名林檎(しかも曲名TOKYO!)に変身したりとか、ちょっとはしゃぎすぎかもしれませんが(笑)

家入レオさんの初期音源を聞いたとき、最近の邦楽ではとてもお目にかかることのできない強い自我を感じた。
この音を貫いていくという、触れれば指が切れるような攻撃的な意志があった。

しかし、1st以降は、その想いはどこかで昇華されたのか、曲ごとにまるっきり声色を入れ替えて歌う変幻自在なボーカリストとして、外部提供曲だろうが自分で作った曲だろうが、ありとあらゆるジャンルの曲を歌いこなしている。
一番頑なのように見えた家入レオが誰よりも柔軟に技巧的にオールジャンルを歌いつくすという、驚きの展開に正直ついていけないファンも多いと思う。

ご本人がインタビューで語っていた「武道館ステージで音楽は自我じゃないと悟った」という言葉、まさにそのままに自分をさらけ出して表現していくのではなく、ボーカルの技巧を尽くして音楽をつくっていくことを追求しているように感じる。

で、このアルバムはどうなのっていうと、晴れ晴れとして聞いていて気持ちのいいアルバムではありますが、正直音楽性としてはいまだ漂流状態であると感じる。
唯一無二だった1st、あれが終わった以降の、次の音はいまだに鳴らない。

誰よりも幅広い曲を、誰よりも上手く歌いこなしてしまうことに面白みを覚えて、Desireみたいな曲をひとに作ってもらって歌ったり、ご自分のボーカルを最大の材料としてプロデューサー的な視点で音楽を作ることに面白さを感じているのかな、という気が、する。

歌が上手いのはもうみんなわかってる。

上手に歌う歌を聞きたくて、家入レオさんのアルバムをドキドキしながら封を開けるわけではない。

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