ザ・ペイル・エンペラー~デラックス・エディション【完全生産限定盤/3曲追加/超豪華特殊パッケージ/SHM-CD】 の感想

安定したクオリティだなというのが第一印象。

全盛期に比べれば鋭さ、激しさは鳴りを潜めたものの、ダークで重々しい雰囲気はいまだ健在ですね。
ボーカルワークも熟練味を帯びて、ますます深みが増しています。

ずいぶんまともなロックだなあと思ったのが最初の感想です。なんでもマンソンは楽曲には関わっていないそうで、もしかしたらそれがこれを普通で平凡？で大人なものにしているのかもしれないと思いました。
決して悪いアルバムではありません。そこらへんのヘヴィロックよかよくできています。しかしオトナ過ぎやしないかと言うのが私の正直なところです。

もう誰もかつての三部作アルバムは求めていないし、マンソンもそんなの作りたくないでしょう。いい意味で破綻のない、危なっかしいところのないアルバムです。大人が聴く音楽でしょうか。

私もいい大人ですが、もしかしたらマンソンに私はもっと狂ったものを求めているのかもしれません。もうそんな時期は卒業すべきなのに。

繰り返しですが悪いアルバムではありません。良作です。しかしマンソンに良作と言う言葉は似合わないよなあと思ってしまいました。

ですがこれからも聴くアルバムでしょう。次作もDLします。ヘビロテ間違いなしです。皆さんにもオススメします。しかしあまりのまともさ加減にびっくりするでしょう。

なお私はiTunesで買いました。