人妻ご奉仕課 (竹書房文庫) の感想

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タイトル人妻ご奉仕課 (竹書房文庫)
発売日2019-01-31
製作者橘真児
販売元竹書房
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いかにも官能小説らしい異例の部署を舞台にしたオフィス作品。過去には『人事部-夜の悩み相談室』や『人妻部-夜の社員研修』(ともに二見文庫)といった作品があって、本作も(レーベルは異なるも)それらに通ずるテイストと言えるのだが、最初は普通に「人事部」だったのが「人妻部」となり、今回は「ご奉仕課」と、その異例度が次第に増している。何とも煽情的な表紙カバーイラストは素敵なのだが、こんな妖艶な美女が実際に勤務していることはほとんどないように、その内容もまた官能ファンタジーの度合いが増しているようである。ただし、男社会に立ち向かうキャリア女性の悩みに焦点をあて、その救済をテーマとする点においてはブレていない。

その構成上、社内の各部署で頑張っているものの悩みを抱えたり壁にぶち当たっている人妻社員を巡る流れになる中で、思いのほか起承転結があったというか、物語と官能の両面で起承転結を感じられたのは興味深かった。

夫ある身で仕事を持つ女性が陥りやすい、夫婦の典型的なトラブルで1球目のストレートを投じたと思えば、逆に夫婦間は良好なるも別のところに満たされないモノがあったという2球目で変化球を繰り出し、堅物無表情系の有能な社長秘書が180度の大いなる豹変ギャップで魅せる魔球のごとき3球目が物語と官能の、事実上のクライマックスを演出している。最後は「ご奉仕課」創設のフィクサーにして、男共を相手に最も奮闘しているアラフォーの未亡人社長その人を癒してあげる幕の引き方である。

タイトルや序盤の内容から予想出来得るストーリーそのままに進みながら、次第に心地よく裏切られていく予想外の面白さがあった。ついでに言えば、基本的には受け身で、時にはヒロイン達から理不尽な物言いも受ける主人公(25歳)の脳内ツッコミを含む文言の端々に作者らしいダジャレの利いた笑いが散りばめられており、ツボにハマるオモシロさもあった。

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