消費者行動の知識 (日経文庫) の感想
参照データ
タイトル | 消費者行動の知識 (日経文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 青木 幸弘 |
販売元 | 日本経済新聞出版社 |
JANコード | 9784532112226 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » マーケティング・セールス » 一般 |
購入者の感想
消費者行動論は魅力的な学問領域である。モノが欲望の中心にあって、モノの意味の分析によって消費者が見えていた時代にはブランドが魅力的であった。が、モノへの欲望が生活の中心からずれた今日では、消費者が商品を購入するという現象から消費者の心の分析に至り、そこから社会の現状を理解しようとすることは、自分の幸福のありかを探すかのような楽しさがある。本書は、そんな消費者行動論への入門書である。
消費者行動論は21世紀の現在に注目を浴びているものの、消費者行動論の魅力的な研究は1950〜60年代のものが多い。それらの系譜をたどることで、今改めてこの分野で何を課題にすべきなのかが見えてくる。学説は多かれ少なかれその時代の意識を反映するものなので、私は幸福マーケティングや行動経済学を進める上で、多くのヒントを得ることができた。
本書は新書版の小書であり、同じ著者が関わっている池尾・青木他『マーケティング』(有斐閣2010)からのスピンオフ作品である。マーケティングの全体を学ぶには取っ掛かりがなくてもてあましているという方には、恰好の入り口を提示してくれるはずである。
消費者行動論は21世紀の現在に注目を浴びているものの、消費者行動論の魅力的な研究は1950〜60年代のものが多い。それらの系譜をたどることで、今改めてこの分野で何を課題にすべきなのかが見えてくる。学説は多かれ少なかれその時代の意識を反映するものなので、私は幸福マーケティングや行動経済学を進める上で、多くのヒントを得ることができた。
本書は新書版の小書であり、同じ著者が関わっている池尾・青木他『マーケティング』(有斐閣2010)からのスピンオフ作品である。マーケティングの全体を学ぶには取っ掛かりがなくてもてあましているという方には、恰好の入り口を提示してくれるはずである。