Number(ナンバー) ベスト8速報 の感想

ベスト８についての特集も悪くはないのですが，日々情報がネット上にあふれていたので，より興味をそそられたのは日本代表の敗因分析と今後の監督についての記事だった。そういう意味ではもう少し紙面を割いて欲しかった。
アギーレについて，守備重視という一般メディアの情報より具体的かつ正確に記されていて興味深かったが，もう少しページを割いて欲しかった。でも，本当にアギーレなんだろうか。
また，今後，おそらくより突っ込んだ特集記事を組むのだろうが，日本代表の今後，特に監督が誰かというだけでなく，ドイツの育成プランのような長期強化プランの構築の現実性などについても紹介してもらいたい。

日本代表敗因分析。これが読みたかった記事である。元日本代表の秋田豊が、グループリーグ失点の原因を分析しながら、最後にこう締めくくる。今回の日本代表には攻撃サッカーをするための守備が欠けていたと。他の記事でも、厳しいことばかり書いてある。

その中で目を引いたのは新監督候補アギーレの紹介。彼は守備的というより、どんなチームにも自分を合わせられるということらしい。たまたま監督だったクラブチームが堅守速攻型のチームだったということである。しかし、ベテランばかり重用するというのはいいことだとは思えない。記事を読んだ後でも、アギーレがベストかどうかには疑問が残る。もちろん、完璧な監督などいないのだが。

他にもライターが監督候補を挙げていたが、現実的に契約可能で、いいと思ったのはサンパオリ。今回のW杯チリ代表をベスト16に導いた監督である。彼が目指すのは、技術、機動力、運動量を生かしたコレクティブなサッカー。前線からどんどんプレスをかけて、ボールを奪ったら即カウンター。また、相手や戦況によって複数のシステムを使い分け、戦術眼と適応力の必要なサッカーをするらしい。彼なら、ザックが目指したサッカーをさらに進化させてくれると思われる。アギーレより適任だと思うのだが。誰を選ぶにせよ、代表監督は慎重に選んでほしい。2006年のような失敗を繰り返さないためにも。