ブレードランナー 2049(初回生産限定) [DVD] の感想

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参照データ

タイトルブレードランナー 2049(初回生産限定) [DVD]
発売日2018-03-02
監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演ライアン・ゴズリング
販売元ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
JANコード4547462116024
カテゴリDVD » ジャンル別 » 外国映画 » SF

購入者の感想

映像の美しさ、古さと新しさを併存させたリアルさ、前作同様の独特の間(ま)による重みがあり、深く、そして驚きを持って見た。

この映画は、デッカードが人間ともレプリカントとも解釈できる。

前作ブレードランナーは、難解で興行成績が芳しくなく、微妙に異なる以下のバージョンが作成された。
公開前試写用「ワークプリント版」
1982年米国「オリジナル版」
1982年海外用「インターナショナル劇場版」
1992年「ディレクターズカット版」
2005年「ファイナルカット版」

これらの中で「ディレクターズカット版」及び「ファイナルカット版」に追加されたユニコーンのシーンが記憶が埋め込まれたことを示唆していると思われ、ユニコーンの折り紙を拾ったエンディングを見ると、デッカードはレプリカントであったという解釈ができそうではある。

しかし、最後の2作以外にはユニコーンのシーンが無いことから、デッカードレプリカント説は決定的ではない。だから、今作も両方解釈できるように作られたとみて間違いないだろう。

そうなると、アンもシンボルとしての意味が微妙に異なるハーフか純血かはわからない。だからこそアンの存在が具体的に描かれなかったのだとわかる。

どちらであっても味わい深いのだが、デッカードがレプリカントだと思ってみると、レプリカントの進化で完全に人類は終わった感があってより衝撃が大きい。

最後に、Kは犠牲になっても戦うことを選び、生きる意味を見いだしたところが泣けた。その意味では前作が意味不明なシーンが多かったのに対して、今回はわかりやすかったかもしれない。

調べるとキリスト教やピノキオなど色々なことをモチーフに作っているらしいことがわかってきた。
この作品は映画が芸術であることを再認識させてくれた。芸術とは評価が分かれるものなのだろう。

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