問題プロジェクトの火消し術 の感想
参照データ
タイトル | 問題プロジェクトの火消し術 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 長尾 清一 |
販売元 | 日経BP社 |
JANコード | 9784822262112 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » ビジネス・経済 » オペレーションズ |
購入者の感想
本書は、(IT業界に於ける)プロジェクトがなぜ失敗するのか、また失敗しつつある事が判明した際にどのようにして、「リカバリー(火消し)」をするのかについて述べた本です。
思い返してみると、自分が関わったプロジェクトでうまく行かなかったものは、全てこのひとつひとつが、ドンピシャに当たっています。失敗事例からこれだけの本質的原因(ルートコーズ)をピックアップし、それを体系立てて整理した著者の努力にまずは敬服します。
しかしこの内容は、いちPMが理解をしたからと言ってどうにかなるものではありません。やはりプロジェクトオーナーとして顧客と対峙する必要があるポジションの人間が、この著者と同じ目線で理解出来て初めて有効的に機能するのだろうと思います。
とは言え、こういう本を読んでいる上司(プロジェクトオーナー)が仕切るプロジェクトと言うのはそんなに失敗しないんですよね。問題なのは、「こんな本は机上の空論だ」と言ってしまうプロジェクトオーナーが指揮するプロジェクトです。これはさすがに本書で述べる手順では解決出来ません。
思い返してみると、自分が関わったプロジェクトでうまく行かなかったものは、全てこのひとつひとつが、ドンピシャに当たっています。失敗事例からこれだけの本質的原因(ルートコーズ)をピックアップし、それを体系立てて整理した著者の努力にまずは敬服します。
しかしこの内容は、いちPMが理解をしたからと言ってどうにかなるものではありません。やはりプロジェクトオーナーとして顧客と対峙する必要があるポジションの人間が、この著者と同じ目線で理解出来て初めて有効的に機能するのだろうと思います。
とは言え、こういう本を読んでいる上司(プロジェクトオーナー)が仕切るプロジェクトと言うのはそんなに失敗しないんですよね。問題なのは、「こんな本は机上の空論だ」と言ってしまうプロジェクトオーナーが指揮するプロジェクトです。これはさすがに本書で述べる手順では解決出来ません。
トラブル現場で効くお手軽な即興テクニックを期待する人は買わない方がいいかもしれません。そんなものはないことを思い知らされます。本気でトラブル現場を何とかしようという強い意志を持っている人にはこれほどお勧めの本はないです。リカバリーの基本プロセスはためになります。しかしそれ以上に、ノウハウを超えた人と人とのぶつかり合いからギリギリの解決策を見出していくという人間力、精神力の力にもスポットがあたっており、日ごろ弱気な自分はガツンとやられた気分です。