この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡 (角川文庫) の感想

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タイトルこの命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡 (角川文庫)
発売日2013-11-08
製作者門田 隆将
販売元KADOKAWA / 角川書店
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 本書によれば、満州に隣接する内蒙古の日本軍司令官・根本博陸軍中将は、終戦直後、在留邦人4万、配下の軍人35万を従えて、本国からの武装解除の命にあえて反してソ連軍と戦いながら、北京・天津を経由して日本への帰還を無事果たす。道中、助力してくれたのは蒋介石の国民党軍だった。   1949年、国共内戦に敗れた国民党軍は台湾に渡り、押し寄せる共産党軍と廈門・金門島を挟んで対峙するに至る。まさに破滅の淵に、根本博は少数の仲間とともに粗末な舟で危険を冒して渡海して参戦する。受けた恩義にただ報いんとするためである。戦神と呼ばれた根本博の活躍により、10月24日からの古寧頭の戦いで共産党軍およそ3万は壊滅し、共産党の台湾侵攻は挫折した。しかし、この激戦に旧日本軍将校が参与していたことはタブーとなり、いまや忘れ去られようとしている。
<コメント>
 蒋介石は日本留学経験者で日本高田連隊の隊付将校、国民党軍指揮幹部は日本の陸軍士官学校卒業者が多かったので、日本人の気質及び日本軍人の軍律の厳しさを熟知しており、天皇陛下の終戦ご聖断に真摯に従う姿が良く理解できたと思われる。 従って、蒋介石及び国民党軍指揮幹部側も武士道精神に則り、日本軍人の気持ちを忖度して丁寧な降伏調印式と武装解除の対応をしたと思われる。
 もしも根本博陸軍中将が満州駐留の日本軍司令官だったら正面のソ連軍との戦闘と無事帰還は困難であったと思われ、根本博陸軍中将が内蒙古の日本軍司令官であったことが内蒙古在留邦人と兵士にとって、また後の蒋介石にとっても幸運だったと思われる。
 そしてもしも、GHQ占領時の1949年に、家族には釣りに行くと告げて釣り竿一本携えて苦難の密航までして台湾援助に駆けつけた根本博の「戦神」と称えられた軍事貢献がなかったら、台湾は中共に占領され、戦後の日本及び北東アジアの運命も大きく変わっていたはずで、正に、根本博は戦後の日本と台湾の救世主の一人だったと思われる。 そして、これにより中国大陸のごく傍にある金門島が、何故今も台湾領土であるかの理由が理解できた。
 しかし、根本博陸軍中将のことを書かれたこの本を読み、震えるほど感動をしました。
まさに現代版「七人の侍」。 小生は根本博陸軍中将という武人の存在は恥ずかしいことに知らなかった。

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