ベイビー・ドライバー (吹替版) の感想

観終わった後に「これこそ映画だよ！なんていうかもうホント最高！」と思えた。
同年代の方（30代後半の）なら分かると思うが、はじめて「パルプフィクション」を観た後のような、終止スタイリッシュにストーリーが進んでいく強烈な”ムーブメント”を感じさせる作品だった。

最近のヒット映画は、アクションやアメコミが台頭していて、自分自身もそれを楽しむことができているから何とも思ってなかったけど、こういった作品はあくまでもスタートからラストまである程度のテンプレートに沿って作品が進んでいく「水戸黄門的」な映画の楽しみ方だったな、気づかされた。「ベイビードライバー」はそんな予定調和ではないぶっとびCOOLな「新鮮さ」を感じることができた。

本国でも強烈な高評価を得たということも後から知ったが、昨今の映画トレンドをひっくり返すパワーがあり、その評価の高さも十分にうなずける内容だった。エドガー・ライト監督という名前も初めて知ったが、これまでの作品（ホットファズ／ショーンオブザデッドなど）も大好きな作品だった。若く才能あふれるクリエイターのこれからの作品にもおおいに期待したい。