山なんて嫌いだった (ヤマケイ文庫) の感想

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参照データ

タイトル山なんて嫌いだった (ヤマケイ文庫)
発売日販売日未定
製作者市毛良枝
販売元山と渓谷社
JANコード9784635047395
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » エッセー・随筆

購入者の感想

2012年1月に有楽町朝日ホールで行われたヤマケイ文庫フェスティバルで市毛良枝さんと田部井淳子さんのトークを聴き、そのフェスティバル会場で本書を購入しました。市毛良枝さんには女優として以前から好感を持っていましたが、ときどき山岳雑誌で見る優しそうなモデルさんとしてしか山の世界では認識していませんでした。

でも、本書を読んで変わりました。多くのエピソードが読み易く纏められ、市毛さんが真摯に山に臨んでいる姿が良く判り、一般的なタレントの方の本とは全く異なります。初めて山に接した時の感動、その後徐々に山登りを深め、自分が内面から変わって行った姿が良く判ります。これは、山に興味を持って、ワンデイハイクから始めて行った山ガールの人達にも通じるものがあります。できれば、市毛さんが辿ったことを追体験して頂ければなと思います。

「あとがき(初版)」で、「山に登っていなかったら、女優を辞めていたかもしれない」、「山に登らずに、今、この歳を迎えていたら、本当につまらない人生だっただろうとゾッとする」、「不必要に自分を大きく見せることなく、小さく小さく生きていきたい。それには山は本当にいい基準になってくれる。山に行って虚勢を張っても始まらないし、徹底的に自分の小ささを教えてくれる。そして辛いことを乗り越えたとき、なかなかやるじゃないかとほめてもくれる」と。山登りの経験者なら、市毛さんの言うことは良く判る。

「文庫判のためのあとがき」にある通り、是非「続編」を期待したい。年齢を重ねた市毛さんを応援したいし、山登りにどの様な新境地を抱かれたのか、どの様な内面の深化があったのか、読者として期待したい。

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