メタプログラミングRuby の感想

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参照データ

タイトルメタプログラミングRuby
発売日販売日未定
製作者Paolo Perrotta
販売元アスキー・メディアワークス
JANコード9784048687157
カテゴリジャンル別 » コンピュータ・IT » プログラミング » Ruby

購入者の感想

著者の優れた文章センスのおかげで、扱ってる内容の割には楽に読み進めることができた。Rubyのスキルがまだ定着してない自分には学ぶことが満載。読み返したい箇所に貼った付箋の数は100を超えた。

無駄なコードの引用が無いし、注目すべき箇所に印が付いているのが親切。分厚くない(300ページ)のも、心理的に読み易くしてくれている。2800円という価格も、まぁ安い方だ。

翻訳も良かったが、「SymbolのProc変換」でto_procを省く所だけは解釈できなかった(原文のせいかも知れない)。「どんなオブジェクトも、メソッドの引数に指定するときに & を付ければ、(暗にto_procが呼ばれて)Procに変換される。なので、明示的にto_procを呼ぶ必要は無く、&を付けるだけで良い。」ってことかな。

本書は「メタプログラミングRuby」という物々しいタイトルとは裏腹に、Rubyメンターである「ビル」が一週間を通じて初心者である「あなた」に、Rubyのメソッド呼び出しの舞台裏で怒っていることをストーリー仕立てで解説していくスタイルを取っており、すらすらと読み通すことができます。実際に、Rubyには興味があるけれどJavaの心得しか無い私でも楽しく読み通すことができました。

それにも関わらず取り扱っている内容はとても高度で、この本で学習した知人たちがRuby技術者認定試験制度のゴールド資格に合格しています。

このため、Rubyの初級者から中級者まで幅広く進められる良著です。個人的には、"Rubyらしい" テクニックを学ぶことのできる付録A「よく使うイディオム」と付録C「黒魔術」をお勧めします。

翻訳者は「Running Lean ―実践リーンスタートアップ」、「リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック」や「ウェブオペレーション ―サイト運用管理の実践テクニック」を始め、多数の翻訳を手掛けられている角征典さんなので、翻訳文の読み易さや内容の正確さ、誤字脱字の少なさなどは折り紙つきです。

ただし、冒頭でも触れられている通り、本書はRuby 1.9.1について書かれており、2013-02-24にリリースが予定されているRuby 2.0ではモンキーパッチなどを初め、やや古くなってしまう内容が含まれています。

第二部の「ActiveRecordの中身」もRails2.3の内容であり、Rails3で大幅に変わったActiveRecordの内容とは必ずしも一致しません。

本書の目的はRubyによるメタプログラミングテクニックの紹介なので、これらのバージョン差異は大きなデメリットではありませんが、これから購入される方は念のため留意しておくとよいと思います。

以上の理由から、「メタプログラミングRuby2.0」に期待を込めて星四つの評価としています。

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