大内義弘:天命を奉り暴乱を討つ (ミネルヴァ日本評伝選) の感想
参照データ
タイトル | 大内義弘:天命を奉り暴乱を討つ (ミネルヴァ日本評伝選) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 平瀬直樹 |
販売元 | ミネルヴァ書房 |
JANコード | 9784623080298 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
知っている人は知っているけれど、多分殆どの人が知らない(悲しい)、室町時代初期を席巻した守護大名・大内義弘の伝記です。
『大内義弘 (1966年) (日本の武将〈20〉)』(4年前に『大内義弘 (中世武士選書)』として再刊)以来、50年ぶりに新しく出た伝記と言うことだそうです。
内容は下記の通り
序章 室町幕府と朝鮮王朝の狭間で
第1章 大名への成長
第2章 在京以前
第3章 幕府への貢献
第4章 周防・長門の支配
第5章 支配領域の拡大
第6章 義弘の自己認識
第7章 反乱
第8章 義弘亡き後
終章 大内義弘という人物
著者も前書きで書いていますが、戦後文献資料の整理が大きく進んだことと、近年中世遺跡の発掘が進んで文献では分からなかったことが反映された内容となっています(特に4章、5章)
鎌倉時代には一介の弱小地方御家人だった大内介多々良氏(後の大内氏)が、南北朝の動乱の中、その後北朝方(=足利氏)について成り上がっていく過程、それに便乗した一族内の激しい主導権争い、その中で台頭した大内義弘が九州の混乱で足利氏に助力することで急成長していく物の、中央政権では外様(非足利一族)故の疎外感を味わい、やがて足利義満と対立し、挑発される形で反乱を起こし、故郷から離れた堺であっけなく討ち死にするまでの人生を描いています。
『大内義弘 (1966年) (日本の武将〈20〉)』(4年前に『大内義弘 (中世武士選書)』として再刊)以来、50年ぶりに新しく出た伝記と言うことだそうです。
内容は下記の通り
序章 室町幕府と朝鮮王朝の狭間で
第1章 大名への成長
第2章 在京以前
第3章 幕府への貢献
第4章 周防・長門の支配
第5章 支配領域の拡大
第6章 義弘の自己認識
第7章 反乱
第8章 義弘亡き後
終章 大内義弘という人物
著者も前書きで書いていますが、戦後文献資料の整理が大きく進んだことと、近年中世遺跡の発掘が進んで文献では分からなかったことが反映された内容となっています(特に4章、5章)
鎌倉時代には一介の弱小地方御家人だった大内介多々良氏(後の大内氏)が、南北朝の動乱の中、その後北朝方(=足利氏)について成り上がっていく過程、それに便乗した一族内の激しい主導権争い、その中で台頭した大内義弘が九州の混乱で足利氏に助力することで急成長していく物の、中央政権では外様(非足利一族)故の疎外感を味わい、やがて足利義満と対立し、挑発される形で反乱を起こし、故郷から離れた堺であっけなく討ち死にするまでの人生を描いています。