少女終末旅行 4巻 (バンチコミックス) の感想

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参照データ

タイトル少女終末旅行 4巻 (バンチコミックス)
発売日2016-11-09
製作者つくみず
販売元新潮社
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

一大転機が訪れる巻です。
先ずは、大凡想像の付いていた事ではありますが「過去、この階層都市を構築した高度文明時代に大規模な戦争があって一度世界は滅びかけたこと」「その後、僅か生き残った人類は階層都市の廃墟に再び世界を構築して住み着いたが、時を経るうちに滅びかけたことを忘れたのか懲りずに大昔の兵器をレストアして再度軍備をこしらえまたもや戦争したこと」が読み取れる話が出てきます。

2人は謎の存在ヌコ、そしてその成体エリンギと出会い、別れます。
廃墟化していたタイフーン級戦略原子力潜水艦における、過去の映像再生シーンは落涙ものです。

鉄製のため錆びて朽ちてしまう通常船舶と違って外郭がチタニウム合金で作られている原潜は長い時を経てもほぼ機能を保っていたのが逆に哀しいですね。実際のタイフーン級原潜(ロシアどころか今は消滅したソ連製です!)にはこんなすごいコンピューターは載ってないと思いますが。

カナザワから譲られたデジカメの中に残っていたカナザワ撮影の写真の中に、カナザワが女性と一緒に写っているものが出てくるのにはハッとさせられます。その女性が1人こちらを向いて手を振りながら微笑んでいるように見える写真があるのも強烈に切ない。
そしてよく見ると分かりますが、カナザワが地図を入れていた肩掛けカバンはこの写真に写っている女性のものです。
それをカナザワが持っていたということはつまり…です。涙腺にきついですよ、これ。カナザワが地図の入ったカバンを落としたとき、命を省みず飛びついたこと。失ったあと単に地図を失っただけでは腑に落ちないレベルで落ち込んでいたこと。これらは地図に思い入れがあるだけでなくてカバンへの思い入れがあったに違いないことが判明して、ああ、なるほどこういうことだったのかと溜息が出ます。まさかの伏線回収でした。

目的やテーマがなくて可愛い女の子をフワフワさせてるだけなんだろうなぁ、なんて軽い気持ちで手に取って4巻目。
この巻では過去の世界や、これからの世界の情報が少し出てきて、悲しくて
これは物語中盤過ぎてしまってるんじゃないかと不安になる。
2人にはいつまでも何処までも旅を続けて欲しい。

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