刻刻(8) (モーニングコミックス) の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトル刻刻(8) (モーニングコミックス)
発売日2014-10-23
製作者堀尾省太
販売元講談社
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

今連載しているゴールデンゴールドが楽しすぎて、関連作品を調べたところ出たので全館買ってみました。
登場人物の心理描写が細かく描写していてすごい読み応えのある作品に仕上がっていると思います。
ただ少し残念なのが伏線も含めてすごい緻密に作られた設定とかだったけど
最後の終わり方が若干投げやり感あった点ですか。
大団円(といっても死者多数)は好きですが、いささか強引なところに登場人物が自ら考えてこのような結末になったのではなく
「作者がこの終わり方を望んだんだな」という空気を感じました。
また、登場人物に関しては一貫して思うのはリアリティがあるのだが、頭脳明晰で状況判断が的確すぎる点でしょうか。
異形の怪物にぺしゃんこにされるのを目撃したり、時が止まったり、自分だけだと思っていたら他にも同じような人がいて、命を狙われたりして逃げ隠れしなければいけない。
こういう状況になった場合は冷静な判断ができる自信はないですね。
物語としては面白みがないので勇敢にぐいぐいと話を進めていくのは仕方がないけど、
恐怖、焦燥、疑心のようなものも持ち合わせていてほしいとも思いました。

しかしながら物語や設定がとにかく緻密でクリーチャーのデザインもひたすら気味が悪く
これから追いかけていきたい作者リスト入りの作品だと思います。

6年かけてようやく連載完結した、完成度の高い作品。

プロットの作り込みも凄い。数多くの複線が張られ、物語終盤に向かって回収されていく。

時の止まった世界の中、特権的に動ける登場人物、という設定自体に、目新しさは感じない。

だけど、その設定を、埼玉県西部と思われる住宅地に暮らす(一見)平凡な家族の生活に持ち込むことで、日常が強烈に異化される。登場人物たちも、ジャージを着た爺さんだったり、リストラされた中年親父だったり…

この異化がもたらす風景の非日常化は、『童夢』や『寄生獣』を初めて読んだときを彷彿とさせた。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

刻刻(8) (モーニングコミックス)

アマゾンで購入する
講談社から発売された堀尾省太の刻刻(8) (モーニングコミックス)(JAN:登録されていません)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.