奴隷天国 の感想
参照データ
タイトル | 奴隷天国 |
発売日 | 2009-09-30 |
アーティスト | エレファントカシマシ |
販売元 | ソニー・ミュージックダイレクト |
JANコード | 4582290352282 |
カテゴリ | » ミュージック » ジャンル別 » J-POP |
購入者の感想
良くも悪くもアルバムタイトルにもなっている「奴隷天国」の印象が強すぎるため、タイトル曲の評価がアルバム全体の評価につながりやすく、本来のエレカシらしい悲哀に富んだ文学的な詩を美しい楽曲にのせた曲が隠れてしまっているところが少し残念です。
しかし、印象で終わらせることなく、一曲一曲としっかりと向き合ってゆくと、やはりそこには後悔やどうしようもないやるせなさなど自分の人生の中にある暗部に共振してくるような名曲がそこにあることがわかります。一見、聞き手の同調を求めない独白でありながらも、聞き手のもっとも深部にある感情を捉えて身動きできなくする、そしてあたかも自分の感情がさらけ出されているような共感を強いる、宮本の真骨頂がここにもしっかりとあります。
「果てしなき日々」「道」「おまえはどうだ」などは、他のアルバムにあるエレカシ代表曲といわれる「花男」「珍奇男」「東京の空」にも決しておとらない、感情を揺さぶる力のこもった強い曲です。
そして「寒き夜」は美しいメロディと文学的な情景描写においてエレカシ全曲を通じても秀逸であり名曲と呼ぶにふさわしいと思います。「寒き夜、おれは月を見ていた。細き月を。。。」「寒き日に、おれは古き地図を持って町に出てゆく。。。」宮本の、そしてエレカシファンの生活スタイルであり美学であると思います。
しかし、印象で終わらせることなく、一曲一曲としっかりと向き合ってゆくと、やはりそこには後悔やどうしようもないやるせなさなど自分の人生の中にある暗部に共振してくるような名曲がそこにあることがわかります。一見、聞き手の同調を求めない独白でありながらも、聞き手のもっとも深部にある感情を捉えて身動きできなくする、そしてあたかも自分の感情がさらけ出されているような共感を強いる、宮本の真骨頂がここにもしっかりとあります。
「果てしなき日々」「道」「おまえはどうだ」などは、他のアルバムにあるエレカシ代表曲といわれる「花男」「珍奇男」「東京の空」にも決しておとらない、感情を揺さぶる力のこもった強い曲です。
そして「寒き夜」は美しいメロディと文学的な情景描写においてエレカシ全曲を通じても秀逸であり名曲と呼ぶにふさわしいと思います。「寒き夜、おれは月を見ていた。細き月を。。。」「寒き日に、おれは古き地図を持って町に出てゆく。。。」宮本の、そしてエレカシファンの生活スタイルであり美学であると思います。