インフェクション（８） (週刊少年マガジンコミックス) の感想

　生き残りの赤ん坊を抱え、追ってきた脅威の新型保菌者「メット」の迎撃を決意した紗月。
ガソリンで燃やされ身体が焦げた「メット」はさすがに弱っているようだが、紗月が手にする拳銃の
残弾もわずか。頭に命中させられれば……しかし結果は……。
　話としては王道というか、紗月がいよいよ殺される寸前で颯爽と現れました主人公。「メット」との
決着、そしてなぜヤツが赤ん坊を追っていたのかが明かされる８巻。ダメージを回復して“変身”
する「メット」と彼が呼び寄せた大量の保菌者の増援となかなか緊迫感のある戦いでしたが、最後
はスーパーエース神城がケリをつけてしまいました。このヒト、ちょっと異常に強すぎてなあ…。
　ようやく比較的安全な地域に逃げ込めて一息つく一行、そして始まる、晴輝をめぐるヒロイン３人
のバトル！　女の意地を賭けたラブゲームは次巻でさらにヒートアップする模様。そういうのが
見たいのかと言われると…。パニックホラーとしてはどうなのとういう感じがどうしても。
好意的に見れば死に直面しているからこその「生」と「性」の生々しさであり、特に３人の中では
一番晴輝と結ばれそうにないらぎ姉が「恋の敗者にしかなれない未来」に絶望して生き残る気力
すら失いかけたくだりはリアルではありましたが。
　まあそんなイチャイチャばかりではなく、遂に「黒幕」が動き出すようなのでそちらの展開に
期待。晴輝の妹がようやく戻ってきそうな一方で、お兄ちゃんの方は死亡フラグ？
　
　今回も扉絵にエロいのがあるし、またも巻末には妄想おまけエロマンガ。