自分のリミッターをはずす! ~完全版 変性意識入門 の感想

催眠と気功と古武術の変性意識について書かれた本。

電子書籍で催眠編は読んでいたので二度買わされたみたいな感じがしました。
せっかくなのでもう一度最初から読んでみましたが一度読んだ時と同じ印象で他のNLPや催眠の人たちは間違っていて自分たちだけが正しいといった嫌な感じをうけます。

「川上先生からの緊急檄文」では頻繁にテレビに出ていた髪の毛の真ん中が赤い人の催眠は瞬間催眠術じゃないとか、ストップウォッチを持っていって瞬間催眠かどうか確かめろとか、自分の催眠がすごいんだといった主張も嫌な気持ちになります。
いろんな方々の記述があり、お互いが過剰に褒めあっているのが気持ち悪く感じるときもありました。

全体的に理論というか理屈というか、催眠や気功や古武術に対する志を教えているような本で、方法とかはほとんどありません。
強いていうなら変性意識に入る確かな方法は深呼吸でとくに逆腹式呼吸だといってるだけです。

気功の章には深呼吸で変性意識に入り、気をこねるイメージをして願い事を言えば叶うと。これを本気でいっているのかと疑問でした。
なので変性意識状態（ゾーン）に入れば、人生思いのまま！というキャッチコピーには完全な詐欺にあった感じです。

古武術の章は本当に面白くなかったです。無くてもよかったのではないかと思うぐらいです。
はっきり言ってお金を損した気になります。

この本は無意識について凄く分かりやすく書かれている本です。意識に上がらないものは無意識に当たる訳ですが、普段意識していない無意識との向き合い方、どのようなことが無意識で出来るのかなどこの本を読むことで見つめ合う機会にもなります。例えば、あなたが誰かと遊ぶ約束をしていて間に合う筈ないと思っていたけども電車やバス、移動が色々とうまく行き結果的に時間通り到着出来た、とかも無意識の為せる技です。無意識の思考は普段から常に回転しており、咄嗟の時に力を発揮します。そうした無意識と私たちが上手く付き合う為にも是非一読してみて頂きたい本です。