生命と食 (岩波ブックレット) の感想

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タイトル生命と食 (岩波ブックレット)
発売日販売日未定
製作者福岡 伸一
販売元岩波書店
JANコード9784000094368
カテゴリ暮らし・健康・子育て » 家庭医学・健康 » 食・栄養 » 添加物・食品汚染

購入者の感想

今をトキメク福岡伸一さんの著書です。
ここでははっきり牛肉の危うさを
イギリスの肉骨粉の製造過程からはっきり
指摘しています。
一時、世の中を騒がした肉骨粉は
20世紀の初めのころから、製造されています。
これはもはや草を食ませるというのんびり酪農では
間に合わないという処から発生して、
死んだ牛の肉を砕いて食べさせていましたが、
あの石油ショックの時に石油の高騰により、
充分に加熱しない肉骨粉が出回り、
これによって、狂牛病が発生します。

イギリスでは即刻、販売中止になりますが、
これがフランスに飛び火して・・・
そして、アジアへと及んで行きます。

このあとは、この本を読んでください。
科学者の眼で忌憚ない意見を述べています。
しかしながら、抗生物質や変な飼料を使わずに
きちんとした飼育をしている酪農業者もいるので
そのへんも忘れないように
しなければいけないのでしょうね。

この本は人の身体の仕組みを新しい視点で捉えて、
上手な日本語で解説してくれるのに定評のある
福岡伸一さんの本ですが、
これから更に、
『動的平衡』
『ルリボシカミキリの青』
『生物と無生物の間』
などに読み進めて行くと、この狂牛病の
お話ももっと分かりやすくなると思いますよ。

 本書は講演内容を基に作られた60ページの小冊子
です。狂牛病を通して、食の安全や、生命にとって
不可欠な食べるという行為について少し根本的な
生物学視点からの問題提示がなされています。

 本書では、食の安全性に対して危険をやたらと
煽っているわけではありませんが、自分が生物であり、
地球の一部であることを謙虚に受け止められれば、
福岡氏の想いにも共感できるのではないでしょうか?

もしかすると、スーパーなどの食品売り場で、
安売りばかりを購入するというような行為を見直す
きっかけになるかもしれません。(私も反省。)

 「生物と無生物のあいだ」で興味を持ち、本書を
読んでみましたが、今回は(?)難しい単語もなく
ささっと読めます。但し、健康、身体、食べ物に
興味を持っている方が読んでも、少し物足りなさを
感じるかもしれません。

福岡さんの本がベストセラーになっているのは知っていましたが、
初めて読んだのがこのブックレットでした。
なので、比較のしようがないし、こういった意見に対する
他の専門書などを私は読んだことがありません。

ただ、ご本人も「賛否両論はあります」と仰っていました。

私も「これがすべてだ!」と断定できるわけではありませんが、
読んでおいてよかった、と思いました。
生物学者だそうですが、日本語自体もとても分かりやすく、
どちらかといえば詩的な印象すら受けました。
そのくらい、日本語自体が美しく、読んでいて楽でした。

牛乳、ホルスタイン、狂牛病(あえて著者はBSEではなく、
狂牛病と言っています。その理由は著書で)、
ファーストフードに添加物。

その全部を否定しようとは思いませんし、
ここに書かれていることが100%本当かどうか私には
証明する手段がありませんが、
それでもなお、知っておいてよかった、と思い、
ホルスタイン母子の悲哀に胸が痛くなりました。

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