AERA (アエラ) 2017年 10/16 号【表紙:新垣結衣】[雑誌] の感想

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参照データ

タイトルAERA (アエラ) 2017年 10/16 号【表紙:新垣結衣】[雑誌]
発売日2017-10-07
販売元朝日新聞出版
JANコード4910210131073
カテゴリ » ジャンル別 » 雑誌 » 趣味・その他

購入者の感想

よくぞ、ノーベル賞の将来について特集を組んだと思います。

本誌でも触れているように、今年、Nature Indexは収録されている高品質な科学論文に占める日本からの論文の割合は、2012年から2016年にかけて6%下落していることを挙げ、日本の科学成果発表の水準は低下しており、ここ10年間で他の科学先進国に後れを取っていることを明らかにしました。

ますます将来のノーベル賞(受賞者の多くが科学系ですし、今後についても科学系に絞って言及します)は遠退く一方です。

原因に国立大学の独法化に伴う運営費交付金の減少を挙げている。
その結果、研究者は競争的研究費を獲得せざるを得なくなり、それに採用されるためにとすぐ世の中に役立つような提案をするようになってしまう。

翻っていえば、すぐに役に立たないと思われるような基礎研究は、お金が取り難い→研究出来なくなる
という図式が成り立つ。

昨年、大隅良典先生が受賞後に、盛んに基礎研究を思う存分出来る環境をと声高に発言なさっていましたが、結局特段変化はないようである。

政府は「ノーベル賞受賞者を増やす」と息まきながら、受賞者の声にすらも耳を傾けやしない。これでは結果は見えているようなものだ。

希望としてはサイエンスリテラシーを兼ね備えた、つまりは理系出身者が役人に食い込んで手腕を発揮できるようになれば良いのだが…。

10代の受賞が期待される少年少女を数人紹介しているが、そんなことより深刻なのは10代までの理科離れ、生物離れである。
生物は試験科目として暗記科目と化しており大学入試の点数に繋がり難いという本末転倒な理由から受講者が減少していた。暗記科目という印象を払拭すべくついには学会も動いたがどうなることやら。

国土が狭く、天然資源の乏しい我国の豊かな資源こそが、頭脳であると。科学技術であると思う。
それでこれまでの日本があることをも思い返し、将来の科学立国再興へと、新たな政権に僅かな希望を託してみたい。

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