エレファント カシマシ II の感想

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参照データ

タイトルエレファント カシマシ II
発売日1988-11-21
アーティストエレファントカシマシ
販売元エピックレコードジャパン
JANコード4988010317560
Disc 1 :優しい川
おはようこんにちは
金でもないかと
土手
太陽ギラギラ
サラリ サラ サラリ
ゲンカクGet Up Baby
ああ流浪の民よ
自宅にて
待つ男
カテゴリ » ミュージック » ジャンル別 » J-POP

購入者の感想

(誰も表立って取り上げないが) 明らかに日本語ロックの大きなターニングポイントであった不朽の名盤であるデビュー作から、続けざまに出されたエレカシのアルバム二作目。

まだバブルの余韻冷めやらぬ発表当時、何処か、まだ浮わついてた時世とは完全に一線を画し、ここまで、自分自身と向き合って感じた外部(他者)との違和感、憤悶を、雄叫びの如く吠えまくった音楽は他にあまり類をみない。

ひたすら、己が此の世に存在する意味合い、流れ行く時間の無常観といった哲学の域に至る死生観を、ひらたい口語体の日本語で紡ぎとり、シンプルなロックン・ロールのビートに乗せてがなり、吠えまくる。

ちゃらちゃら浮かれた外部は一切遮断し、一人鎖国を決め込んだ宮本の心の底からの雄叫びを目の当たりにしたら、初めて聴くものは笑う反応しか出来ないだろう。

なぜなら世間一般の常識、尺度に照らせば、奇天烈だから。
(”おはよう こんにちは”と絶叫する日本語のロックは今迄、なかった)

だが二回、三回聴き込んでいくと、けしてキワモノでなく、我々自身の潜在意識にも巣食う本質の部分を言い当てているのだから、また手を伸ばし聴かずにはいられなくなる。

”常に仲間とつるんでばかりいない”と不安だとか、
”一人でメシを食うのがカッコ悪い”とかの次元ではないのだ。

個性とか、オリジナリティーとかいいながら、何処か周りと同じでないと不安に陥りやすい国民性をもった我々日本人。
周りの目を必要以上に意識しつつ、ちゃんと自分自身を真正面から直視することを避けて生きてきたヒトには、なんて暗くて重たくて、ノリが悪い、で片付けられてしまう音楽かもしれないが、一番多感な10〜20代のモラトリアムな時期に出会うと、エレカシは生涯を通しての良き伴走者、かけがえのない常備薬となりうる。

(エレカシは本作だけに限らず、全キャリアを通じ) 歌詞にやたら”男”が頻繁に歌詞に見受けられるが、けしてマッチョイズムではなく、一人の凛とした人間のメタファーであることはいうまでもない。

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