メカラ ウロコ・LIVE DVD BOX [DVD]/THE YELLOW MONKEY の感想
参照データ
タイトル | メカラ ウロコ・LIVE DVD BOX [DVD]/THE YELLOW MONKEY |
発売日 | 2009-12-09 |
出演 | THE YELLOW MONKEY |
販売元 | BMG JAPAN Inc.(BMG)(D) |
JANコード | 4988017675106 |
Disc 1 : | MORALITY SLAVE DRASTIC HOLIDAY LOVERS ON BACKSTREET FAIRY LAND SECOND CRY FINE FINE FINE A HENな飴玉 薔薇娼婦麗奈 RED LIGHT セルリアの丘 天国旅行 FOXY BLUE LOVE SLEEPLESS IMAGINATION フリージアの少年 WELCOME TO MY DOGHOUSE アバンギャルドで行こうよ 悲しきASIAN BOY |
Disc 2 : | THIS IS FOR YOU Pearl Light Of Revolution SUBJECTIVE LATE SHOW シルクスカーフに帽子のマダム 楽園 |
カテゴリ | DVD » ジャンル別 » ミュージック » J-POP |
購入者の感想
素晴らしいです。どれも見ごたえ十分ですが個人的には初出のメカラ・ウロコ10がよかったです。
熱帯夜のライヴ・ヴァージョンもはじめて聴けたし。欲をいえばメカラ〜8が既発のものと仕様が
同じではなく、スクィーズで収録してほしかったですね。
さあ!次は「スプリング・ツアーの横浜アリーナ公演の完全版」の発売を!
熱帯夜のライヴ・ヴァージョンもはじめて聴けたし。欲をいえばメカラ〜8が既発のものと仕様が
同じではなく、スクィーズで収録してほしかったですね。
さあ!次は「スプリング・ツアーの横浜アリーナ公演の完全版」の発売を!
なんということだろう。短い時間の間で、5年を早送りすると、涙が止まらなくなった。彼らが、もがき、苦しんで、それでもがむしゃらに走り抜けたあとふと静寂が訪れるように、とぎすまされた集中力で持ってして、最後の公演の、「峠」にたどりついた。その静寂だ。濃密で蠱惑的なロックを奏でながら、
「次の峠まで歩いていかなきゃ」
そう歌う吉井和哉の声は、静寂に響き渡る悲鳴のようにも聞こえる。私は、当時彼らが活動を休止するなんて、信じられなかった。どうして?こんな絶頂期にどうして?まだまだやれるのに、どうして?
でもはっきりわかってしまった、彼らはもう死んでいたのだ。すべてに絶望した人が恍惚を生きるように、彼らの世界には無限の静寂が広がってしまった。猥雑で、脳にまでえぐられる痛みをともなったロックはもう鳴らなくなっていたのだ。最後の東京ドームは、彼らが必死で培ってきたものを、簡単に並べてみせただけなのだ。バンドの歴史は決して平坦なものではなかった、地を這うような思いだってしてきた、だから気乗りしないセックスをするように、一生懸命ベッドで演じるようにロックを歌い上げることなど、お手の物だったろう。たった2年しか違わない99年の「マリーにくちづけ」で、会場を煽り、4人で微笑みあっている姿がうそみたいだ、舞台はいやにしん、としている。4人はひどくストイックに、演奏を続ける。
新しいものを生み出していたわけではなかった。
胸が苦しくなってしまった。
「彼」の心変わりを、その音楽に抱かれながら気づいていた人が、いったいどれだけいたんだろう?すがるような目で見つめているファンの中で、いったい何人?
「次の峠まで歩いていかなきゃ」
そう歌う吉井和哉の声は、静寂に響き渡る悲鳴のようにも聞こえる。私は、当時彼らが活動を休止するなんて、信じられなかった。どうして?こんな絶頂期にどうして?まだまだやれるのに、どうして?
でもはっきりわかってしまった、彼らはもう死んでいたのだ。すべてに絶望した人が恍惚を生きるように、彼らの世界には無限の静寂が広がってしまった。猥雑で、脳にまでえぐられる痛みをともなったロックはもう鳴らなくなっていたのだ。最後の東京ドームは、彼らが必死で培ってきたものを、簡単に並べてみせただけなのだ。バンドの歴史は決して平坦なものではなかった、地を這うような思いだってしてきた、だから気乗りしないセックスをするように、一生懸命ベッドで演じるようにロックを歌い上げることなど、お手の物だったろう。たった2年しか違わない99年の「マリーにくちづけ」で、会場を煽り、4人で微笑みあっている姿がうそみたいだ、舞台はいやにしん、としている。4人はひどくストイックに、演奏を続ける。
新しいものを生み出していたわけではなかった。
胸が苦しくなってしまった。
「彼」の心変わりを、その音楽に抱かれながら気づいていた人が、いったいどれだけいたんだろう?すがるような目で見つめているファンの中で、いったい何人?